森保一監督、クリンスマン氏の解任劇に言及 「私自身も他人事ではない」と危機感
富士フイルムスーパーカップ後に取材対応
日本代表を率いる森保一監督が、2月17日に国立競技場で行われた富士フイルムスーパーカップ後に取材対応し、韓国代表のユルゲン・クリンスマン監督が電撃解任された一件に言及。「この世界で起こり得ること。私自身も他人事ではない」と語った。
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クリンスマン監督は昨年2月27日、パウロ・ベント元監督の後任として就任。2026年の北中米ワールドカップ(W杯)終了までの契約を結んでいたが、就任当初から采配に疑問の目が向けられたうえ、自身の拠点があるアメリカに滞在しながら「在宅勤務」する姿勢が韓国内で不満を呼んだ。
韓国は64年ぶりの優勝を目指したアジアカップで苦しみながらもベスト4に進出。しかし、準決勝ではヨルダンに敗北。大会後にはキャプテンのFWソン・フンミンやMFイ・ガンインら主力選手による内紛が明るみとなり、指揮官の解任論も過熱していた。
こうしたなかで、15日に行われた大韓サッカー協会(KFA)の戦力強化委員会で解任勧告が提示。翌日に監督更迭が正式決定する運びとなり、チョン・モンギュ会長は声明で「クリンスマン監督は、期待する指導力とリーダーシップを示していなかった」と解任に至った理由を明かしていた。
富士フイルムスーパーカップ後、森保監督は記者からこの一件を問われ「結果が問われる仕事だと思いますし、結果だけではない何かがあるっていうのも、この世界で起こり得ること。私自身も他人事ではないなと。次が保証されてない仕事だなっていうことはクリンスマン監督の話を聞かせていただいて感じました」と危機感を示した。
さらに「何のためにやってるかという志を忘れずに、その先に道が続くか続かないか自分が決めることではないですし、チームのために、選手のために何ができるかっていうことは、しっかりと考えてやっていきたいなとは思っています」と、代表監督としての責任感を強調していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)