川崎がスーパー杯制覇! 神戸を1-0撃破、“Jデビュー”ファンウェルメスケルケン際が決勝ゴール

川崎が通算3回目の優勝【写真:徳原隆元】
川崎が通算3回目の優勝【写真:徳原隆元】

富士フイルムスーパー杯が開催、川崎が通算3回目の優勝

 日本サッカーのシーズン幕開けを告げる、昨季のJ1王者ヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレが対戦する富士フイルムスーパーカップが2月17日に国立競技場で行われ、川崎が新加入DFファンウェルメスケルケン際の決勝ゴールにより1-0の勝利。3回目の優勝を果たした。

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 川崎は13日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦の初戦で山東泰山(中国)とアウェーで戦い公式戦が始まっている。前日会見で鬼木達監督が言及していたようにスタメン11人すべてを変更して臨んだ。一方の神戸はこれが今季初の公式戦となり、元日本代表FW武藤嘉紀は欠場したものの昨季に得点王の同FW大迫勇也は1トップでスタメンに入った。

 川崎が何回かペナルティーエリア内まで入るような攻撃を見せていた前半18分、神戸はトップ下に入っていたMF井出遥也が右ハムストリングを押さえ、足を引きずりながら交代に。古巣対決となる新加入FW宮代大聖が投入されると、川崎サポーターからは大きなブーイングが飛んだ。直後に神戸は左サイドを切り崩し、MFジェアン・パトリッキのラストパスにニアサイドへ入り込んだ大迫がフリーで合わせる決定機を得たが、GK上福元直人が体に当ててセーブした。

 その後は両チーム決定機を作り出すには至らず、そのまま0-0でハーフタイムを迎えた。そして後半3分、川崎は右サイドでフリーキックを獲得するとゴール前へクロス。神戸GK前川黛也がショートバウンドで弾いたが距離が出ず、MF山口蛍のクリアに詰めた川崎DFファンウェルメスケルケン際がブロックしたボールがそのままゴールへ。高校卒業後に父の母国であるオランダに渡って9シーズン半プレーし、キャリアで初めて日本でのプレーとなったサイドバックがデビュー戦での初ゴールとなった。

 その後は再び両チームになかなか決定機が生まれない時間が流れた。川崎は後半24分に中央やや左サイドからのフリーキックをMF瀬古樹が直接狙うもクロスバー直撃。神戸は後半28分に右サイドから途中出場のDF広瀬陸斗が上げたクロスに大迫が頭で合わせたが枠外に飛び、同点ゴールとはならなかった。

 大会歴代でも上位の5万2142人の観客が入ったゲームはこのまま川崎が1-0で勝利。ACLからスタメン全員変更ながら昨季のJリーグ王者に内容でも互角以上に渡り合う選手層の厚さを見せた川崎が、通算3回目の優勝を果たした。

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