- HOME
- 今日のピックアップ記事
- 韓国監督解任ドイツ人“不快行動”を母国糾弾 アジア杯後、身勝手に「理解しがたい」振る舞い
韓国監督解任ドイツ人“不快行動”を母国糾弾 アジア杯後、身勝手に「理解しがたい」振る舞い
就任から1年での退任が決定
大韓サッカー協会(KFA)は2月16日、ユルゲン・クリンスマン監督の解任を決定。就任から1年での退任劇となったなかで、母国メディアは指揮官としての振る舞いを改めて疑問視し、アジアカップ敗退後の行動に対して「理解しがたいし、同情もできない」と糾弾している。
クリンスマン監督は昨年2月27日、パウロ・ベント元監督の後任として就任。2026年の北中米ワールドカップ(W杯)終了までの契約を結んでいたが、就任当初から采配に疑問の目が向けられたうえ、自身の拠点があるアメリカに滞在しながら「在宅勤務」する姿勢が韓国内で不満を呼んだ。
韓国は64年ぶりの優勝を目指したアジアカップで苦しみながらもベスト4に進出。しかし、準決勝ではヨルダンに敗北。大会後にはキャプテンのFWソン・フンミンやMFイ・ガンインら主力選手による内紛が明るみとなり、指揮官の解任論も過熱していた。
こうしたなかで、15日に行われたKFAの戦力強化委員会で解任勧告が提示。翌日に監督更迭が正式決定する運びとなり、チョン・モンギュ会長は声明で「クリンスマン監督は、期待する指導力とリーダーシップを示していなかった」と解任に至った理由を明かしていた。
韓国メディア上では、代表監督としての振る舞いに改めて非難の声が続々と噴出。スポーツ専門サイト「GOSU SPORTS」はヨルダンに0-2で屈し、アジアカップ敗退が決まったあとのある行動に対し「理解しがたいし、同情もできない。難しかった」と、糾弾している。
記事では在任中、「在宅勤務論争」によって生じたクリンスマン前監督の態度が大きな問題だったと指摘。そのうえで「アジアカップを終えて韓国に帰国し、空港でのインタビューの2日後にアメリカに発ったこと」が母国でひんしゅくを買う行動だったと力説されている。
「アジアカップの結果に傷ついた韓国のサッカーファンにとって、『韓国入りして大会を分析する』と言っていた彼が、きちんとした分析手続きも代表チームの理事会との面談もせずに再び出国した。理解しがたいし、同情もできない。難しかった」
クリンスマン前監督はアジア杯敗退後、韓国にとどまらず戦力強化委員会にもアメリカからリモートで参加。誠意を欠く振る舞いへのイメージ悪化は深まり、記事では「KFAがクリンスマン監督を『改善を期待するのは難しい』と評価したのは、彼の姿勢そのものに問題があったからだろう」と見解を綴っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)