川崎新加入の“リオ五輪世代DF”、日本“逆輸入”決断の理由に言及 「海外にはいい部分も悪い部分もある」

川崎に新加入のファン・ウェルメスケルケン際【画像はスクリーンショットです】
川崎に新加入のファン・ウェルメスケルケン際【画像はスクリーンショットです】

ファン・ウェルメスケルケン際が富士フイルムスーパーカップ出場へ

 昨季のJ1王者ヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレが対戦する富士フイルムスーパーカップに向けた前日会見が2月16日に行われ、今季に川崎へ新加入したDFファン・ウェルメスケルケン際が出席。日本で初の公式戦となる元リオ五輪世代の代表サイドバックは、「自分がどういう選手か見て分かってもらえるプレーをしたい」と話した。

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 ファン・ウェルメスケルケン際は、オランダ人の父と日本人の母を持ち、ヴァンフォーレ甲府の下部組織でプレーしながら高校を卒業するとオランダでのプレーを選択。1部、2部の双方で合計9シーズン半プレーし、その間には2016年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-23代表チームに招集されてトゥーロン国際に出場していた。この世代は現日本代表キャプテンのDF遠藤航やMF南野拓実が中心選手で、川崎ではMF大島僚太がこの時のチームメイトだった。

 プロのキャリアで初めてJリーグでプレーすることになり、「僕自身、日本でプロとして公式戦のプレーは初めてなので、いろいろな方が見に来てくれるので自分がどういう選手か見て分かってもらえるプレーをしたい。それがチームの勝利につながれば。サイドバックはいろいろなタスクを求められるので、それを解決しながら攻撃の潤滑油になれれば。前に行った時はアシストできる立ち位置、点を取れる立ち位置、どこに立っているかを見てもらうのも楽しい部分だと思う」と、その思いを話した。

 長年にわたってオランダでのプレーを選んでいたが、ファン・ウェルメスケルケン際は川崎入りの理由について「冬のマーケットでたくさんの日本人が欧州に移籍したと思うけど、国によって特色も違うので海外がすべていいかと言えば、いい部分も悪い部分もある。日本には日本のいい部分があり、川崎には積み上げてきたものがありいい選手がいる。自分を一段階引き上げてくれるチーム、キャリアを考えてもいいタイミングというところで声をかけてもらった」とコメントしている。

 2月13日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦の初戦、山東泰山(中国)とのアウェーゲーム(3-2)を戦い、20日にはホームでの第2戦が待つ。この富士フイルム杯ではチーム全体がターンオーバー起用される可能性も高いが、新加入サイドバックは「タイトルを取らなければいけないチーム。チャンスが目の前にあるので絶対に明日の試合はチーム全体で取りたい。100%、120%でやってタイトルを持ち帰りたい」と、勝利で日本でのキャリア初戦をスタートする決意を言葉にしていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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