甲府アウェーで完敗…ACL韓国・蔚山戦で3失点、新助っ人アタッカー躍動ならず完封負け

甲府は敵地で蔚山現代に3失点完敗【写真:Getty Images】
甲府は敵地で蔚山現代に3失点完敗【写真:Getty Images】

ACL決勝トーナメント1回戦で蔚山現代(韓国)と対戦

 アジアナンバーワンクラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)は、決勝トーナメントの戦いがスタート。ヴァンフォーレ甲府は2月15日に蔚山現代(韓国)と敵地で第1戦に臨み、0-3の敗戦を喫した。

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 甲府は2022年の天皇杯を制し、J2勢ながらACLへ出場。今大会から秋春制に完全移行した大会で、昨年9月に開幕したグループリーグを3勝2分1敗と粘り強く戦い首位通過した。一方の蔚山は川崎フロンターレと同組から2位通過。柏レイソルや浦和レッズなどでプレーした元日本代表MF江坂任や、過去にサガン鳥栖でプレーした元韓国代表MFキム・ミヌ、昨季まで鳥栖でプレーしたDFファン・ソッコが所属している。

 甲府は立ち上がりに相手ゴールへ迫る場面を作り、日本の新シーズンに向けて獲得したFWファビアン・ゴンザレスやFWアダイウトンを生かして敵陣に攻め込んだ。そこでチャンスを生かせずにいると前半19分、ファン・ソッコから背後へ出されたボールに反応したFWオム・ウォンサンにシュートを許すとクロスバーを直撃。失点にはならなかったが、冷や汗をかいた。

 そうしたなかで前半27分すぎ、甲府が自陣ペナルティーエリア内での浮き球をMF林田滉也とキム・ミヌが競り合った際に、林田がキム・ミヌとの距離を測るために伸ばした腕にボールが接触。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によりオンフィールドレビューが行われたが、主審はハンドの反則にあたらないと判定して蔚山へのPKを与えなかった。

 しかし前半37分、右サイドからの速いクロスにGK河田晃兵が反応して弾いたが、こぼれた先にいたFWチョ・ミンギュに押し込まれ先制を許してしまった。さらに前半43分、キム・ミヌがペナルティーエリア内に切り込んだところでDF神谷凱士と交錯。これがファウルの判定となり蔚山にPKが与えられるとチョ・ミンギュに蹴り込まれ、甲府は0-2のビハインドでハーフタイムを迎えた。

 蔚山は後半頭から江坂を投入。甲府は後半10分にFWピーター・ウタカとMF飯島陸をピッチに送り出し、反撃への手を打った。しかし甲府は後半16分にカウンターから攻め込まれると、その勢いで攻撃参加したDFソル・ヨンウにワンツーからゴールを決められ、0-3と点差を広げられてしまった。

 なんとか日本での第2戦に向けてつながるゴールが欲しい甲府だったが、後半36分にペナルティーエリア内まで切り込んだウタカのシュートは無情にもゴールポスト直撃で跳ね返った。直後にも右クロスからウタカが頭でゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定に。このままスコアが動かず試合は終了し、甲府は21日に国立競技場で迎えるリターンマッチで、奇跡の逆転劇を目指すことになった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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