欧州名門クラブ→浦和入り「光栄」も…半年契約後の行方は「誰もが読めないと思う」

新加入のオラ・ソルバッケン【写真:(C)URAWA REDS】
新加入のオラ・ソルバッケン【写真:(C)URAWA REDS】

ASローマから半年間の期限付き移籍で加入FWソルバッケンが記者会見

 浦和レッズは2月15日に今季の新加入外国人3選手の記者会見をオンラインで実施。イタリア・セリエAの名門ASローマから半年間の期限付き移籍で加入したノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンについて、西野努テクニカル・ダイレクター(TD)は「当然クラブとしても、長くプレーしてもらえるような環境を自分たちのできる範囲内で努力できれば」と話した。

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 ソルバッケンは昨年1月からイタリア・セリエAの名門ローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場した後にギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグでは3試合ノーゴールと不調だった。

 オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。

 この契約についてトップチームの強化責任者を務める西野TDは「今回、半年でも浦和レッズでプレーするために来てもらえたのはすごく嬉しいと思っているし、光栄。その先のことは決まっていないと思っているので、当然クラブとしても長くプレーしてもらえるような環境を、自分たちのできる範囲内で努力できればと思う。そこには応援してくれるファン・サポーターの力も必要になると思う。このチームでもっとプレーしたいと思ってもらえるようにしたい」と、言及した。

 また、ソルバッケンは「もちろん、未来のことは誰にも分からない。誰もが読めないことだと思う。今、何か伝えるのは難しい。1つだけ重要なのは、ベストを尽くして浦和に貢献すること、サッカーを楽しむこと、チームを助けること。その先に結果が見えてくるでしょう」とコメントするにとどめた。

 ソルバッケンは日本でのプレーは初めてになるが、チームには同国人でノルウェー1部ボデ・グリムト時代のチームメイトであるDFマリウス・ホイブラーテンが所属するほか、浦和から名古屋グランパスに移籍したデンマーク人FWキャスパー・ユンカーも当時のチームメイトであり、「(ユンカーが)浦和に移籍する時、その前からかなり話していた。マリウスともチームメイトだったので、2人からかなり日本の話を聞いている。前もって情報を伝えてもらえれた。かなり日本の良いところを教えてもらった」と話し、精神的な面では支えがあるようだ。

 今後、浦和がソルバッケンを7月以降もチームに所属させることを望む場合は所属元のローマを交えた交渉も必要になるが、快速ウインガーが浦和での継続プレーを希望する状況を作り上げるため、クラブだけでなくサポーターの力も必要だと西野TDは協力を求めていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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