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「胸ぐら掴んだソン・フンミン」「殴りかかったイ・ガンイン」 “内紛問題”未解決の可能性を韓国指摘
イ・ガンインはSNSで謝罪もソン・フンミンら「謝罪していない」
カタールで開催されたアジアカップで、ユルゲン・クリンスマン監督の率いる韓国代表は準決勝で敗退した。その敗退したチームにあった問題が大きな余波を呼んでいる。韓国紙「朝鮮日報」は「胸ぐらを掴んだソン・フンミン、殴りかかったイ・ガンイン」と、韓国の新旧エースが一触即発状態だったことを報じている。
韓国代表はアジアカップ準決勝でヨルダン代表と対戦し、0-2で敗戦。グループリーグでは2-2のドロー決着となっていたなかでの“リターンマッチ”となったが、後半に2失点し、反撃も実らず完敗となった。この試合で韓国は枠内にシュートを1本も飛ばすことができなかったが、試合前に内紛が起きてチームが2つに分断されていたと記事では伝えている。
ソン・フンミンはアジアカップ敗退後、所属するトッテナムに戻ると、そこで右手を負傷していることに注目された。ヨルダン戦の前日、ソン・フンミンとイ・ガンインが口論の末にケンカに発展し、これにより手を負傷したのだという。英紙「ザ・サン」は「トッテナムのスターであるソン・フンミンは、準決勝の前日の夕食の場で同僚との口論の末に指を脱臼した」と伝えたが、韓国サッカー協会も「そのようなことがあった」と事実を認めたという。
「朝鮮日報」は、「準決勝の前日、イ・ガンイン、チョン・ウヨン、ソル・ヨンウら若手は早めに夕食を摂り、卓球を始めた。キャプテンのソン・フンミンは、食事はチーム全員で摂るものだとし、勝手な行動をした選手たちを叱責したが、ここから口論に発展。後輩であるイ・ガンインの態度に激怒したソン・フンミンが胸ぐらを掴むと、イ・ガンインは殴り返したという。周囲の選手たちは2人を止めようとしたが、ソン・フンミンは指を負傷した」と、この時の状況を伝えている。
この騒動が起きた後、韓国代表の選手たちはクリンスマン監督にイ・ガンインをメンバーから外すように求めたが、ドイツ人監督は受け入れなかったという。また記事では、「ベテランと若手のジェネレーションギャップによる問題が起こるのは、今に始まったことではない」とし、さらに欧州で育った選手たちと、韓国国内でキャリアを積んでいる選手たちの間にも意識の差があり「Kリーグでプレーする選手に対して、欧州組のストライカーが強く当たりすぎだと怒ってボールを蹴る場面もあった」と、チームの状況を伝えている。
騒動後、イ・ガンインは自身のインスタグラムを更新して「失望したファンの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱい」「ファンの皆様に大きな失望を与えたことを申し訳なく思っております」などとつづった。しかし、「朝鮮日報」は「彼が揉み合いにまで発展した先輩であるソン・フンミンや代表のチームメイトには謝罪していないことが、さらなる反発を引き起こしている」と、問題が継続している可能性を指摘した。
悲願の優勝を目指していた韓国代表だが、ワールドカップ(W杯)予選に向けて大きなしこりの残る大会になってしまったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)