エルニーニョが魂の故郷へ トーレスがアトレチコ・マドリードに復帰か?

復活を懸けて古巣に復帰

 ACミランの元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが、かつてキャプテンを務めたスペイン王者アトレチコ・マドリードに復帰する可能性が高まった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 トーレスは今年8月の移籍市場閉幕寸前にチェルシーから2年間のレンタル移籍でミランに加入したが、足首ねんざの影響などで今季1得点にとどまっている。不振のトーレスの代わりに偽の9番役として1トップを務めている元フランス代表FWジェレミー・メネズがリーグ戦8得点と活躍。トーレスもしくは、出場機会を失っているFWジャンパウロ・パッツィーニが、今冬に放出される可能性が高いという。
 「ガゼッタ」紙は、トーレスが放出候補の本命と見ている。トーレスは11月23日のインテルとのダービー戦以来、出場機会を手にしていないが、インザーギ監督からの信頼を失った証拠とも報じている。
 不運なストライカーは今年1月の移籍市場でアトレチコ・マドリードへの復帰が濃厚と見られているが、トーレスの高額の年俸がネックとなっており、アトレチコはレンタル元のチェルシーに年俸の一部肩代わりを求める可能性もあるという。
 アトレチコはトーレスにとっての魂の故郷だ。11歳で下部組織に入団し、16歳でトップチームにデビュー。エルニーニョ(神の子)の異名にふさわしいスピードでゴールを量産し、19歳でキャプテンを任されるに至った。ミランの短くも不遇の時を過ごしたストライカーは古巣でキャリアの再生を図ることになるのかもしれない。

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