名門ローマからJ初参戦の助っ人FW、日本順応に期待 調整は上々「初戦に向けコントロール」 

今季新加入のオラ・ソルバッケン【写真:轡田哲朗】
今季新加入のオラ・ソルバッケン【写真:轡田哲朗】

浦和に新加入のFWソルバッケンが取材対応

 浦和レッズはJ1開幕戦となるサンフレッチェ広島戦まで10日に迫った2月13日にトレーニングを公開。期待の新戦力ノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは、「このペースでいけば試合でしっかりプレーできる」と順調ぶりを話した。

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 ソルバッケンは昨年1月からイタリア・セリエAの名門ローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場した後にギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグでは3試合ノーゴールと不調だった。

 オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。

 沖縄県でのトレーニングキャンプでは、2月2日に名古屋グランパスと行ったトレーニングマッチでは45分間プレーしたが、最終日に組まれたサガン鳥栖戦は出場を回避していた。それでも、この日はフルメニューを消化した後に、追加でフィジカルコーチとスプリントのメニューを入れるなどコンディションを上げようとしている。

 ソルバッケンは「初戦に向け、コントロールしてやっている」と話し、「プレシーズンではケガをしないように気を付けている。以前そのようなことがあったので、ここでは冷静に。それでも、試合への準備はできている。(昨年)11月から公式戦をしていないので、そこは焦らずにやらないといけない。ただし、このペースでいけば試合でしっかりプレーできる」と現状について話した。

 今季から指揮を執るペア・マティアス・ヘグモ監督のコーチとして、古巣のノルウェー1部ボデ・グリムト時代に指導を受けたモルテン・カルヴェネスコーチも浦和に加わっている。そのことからも、チームの首脳陣が求めるプレーは熟知。そして、ボデ・グリムト時代の同僚であるDFマリウス・ホイブラーテンとオフを一緒に過ごすなど、精神的な助けもある。左右どちらでもプレーできることから起用の幅も広がるだろう。

 すでに新監督からも明言されている4-3-3システムのウイングで破壊力を見せつける姿が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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