アーセナルは「解決策を見出さなかった」 SB選手層に拭えぬ不安…英記者が懸念指摘
冬の移籍市場でディフェンダー補強ゼロに英記者が見解
イングランド1部アーセナルは、冬の移籍市場が開く前にディフェンダーを新たに加える可能性が指摘されていた。しかし、実際には冬の移籍市場でアーセナルは補強を行わなかった。英国人ジャーナリストのディーン・ジョーンズ氏は、この決定に驚いたという。英メディア「GIVE ME SPORT」が報じている。
アーセナルはプレミアリーグで上位争いを演じるなかで、今後はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)も再開する。そうした状況でジョーンズ氏は、冬の移籍市場でDFを補強しなかったことに驚くとともに、短期的な穴埋めさえ行わなかったことを後悔する可能性があると指摘した。
特に不安視されているのは、サイドバックの選手層だ。2023年夏の移籍市場ではオランダ1部アヤックスからオランダ代表DFユリエン・ティンバーを獲得したが、プレミアリーグデビュー戦で負傷し、それ以降は復帰できていない。また、DF冨安健洋も、年始には日本代表としてアジアカップに参戦していた。24年に入ってから、右のサイドバックは本職がセンターバックのDFベン・ホワイトだけという状況だった。
また、左ではDFキーラン・ティアニーがスペイン1部レアル・ソシエダへ期限付き移籍して、スペシャリストはウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコのみに。必要に応じて左右のサイドバックもこなす、DFセドリック・ソアレスが穴を埋めた。
この状況でサイドバックを補強しなかったことについて、ジョーンズ氏は「私はアーセナルが冬の移籍市場でサイドバックの解決策を見出さなかったことに驚いている。なぜなら、彼らは1月の初めに冬の移籍市場では短期的であってもサイドバックを補強して数を揃える以外に動くことはないと言っていたからだ。だが、彼らはそれをしなかった。それなのにプレミアリーグの優勝争いに加えて、CLにも戻り、多くの試合が控えているんだ」と、DFの駒不足が生じる可能性を危惧した。
現在、冨安は先発で定位置を掴めているわけではない。それでも、この状況では多くの出場機会が回ってくる公算が高い。冨安が活躍できれば、補強に動かなかったことが正しかったと評価される可能性があるだけに、リーグ戦とCLを戦うアーセナルにとって冨安は非常に重要な存在となってきそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)