ミランのレジェンドFWファン・バステン 「中華ミランは腑に落ちない」と身売りの古巣に不快感
「私が理解できないのは…」
イタリア王者が唯一、欧州トップクラスの競争力を維持している。
「ユベントスはチームに勝利者が沢山いる。そして、スタジアムも満員だ。クラブは将来に投資し、今その報酬を享受している。イグアイン獲得に9000万ユーロ(約108億円)を支払い、ディバラのようなタレントに力を入れる余裕がある」と、かつてのライバルを手放しで称えている。
「私が理解できないのは、ミランは街として(ユベントスの本拠地)トリノとピエモンテ州よりも大きなポテンシャルを持っている。人口と経済面もだ。だが、カルチョの世界ではジリ貧だ。ミランは先を行く必要があるんだ」
ミランの現状に苛立ちを隠しきれなかったファン・バステン氏は、中華資本の手に落ちたミランとインテルの現実に落胆している。
「インテルとミランが中華資本になるなど考えられない。あそこまで歴史を誇る2クラブはイタリア資本のままでいるべきだ。歴史や、ベルルスコーニやモラッティの問題ではない。情熱はプライスレスだ。中華ミランは私には腑に落ちない」
中国への身売りを余儀なくされたミランに不快感を示していた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2