アジア杯で森保ジャパンの“弱点”が露呈? 内田篤人氏が指摘の攻略法「ちょっと厄介かな」

内田篤人氏がアジアカップについて言及【写真:徳原隆元】
内田篤人氏がアジアカップについて言及【写真:徳原隆元】

日本代表はベスト8で敗退

 元日本代表DF内田篤人氏は、自身がホストを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「AtsutoUchida’sFOOTBALLTIME」で、元日本代表DF安田理大氏とともに、日本代表のアジアカップでの戦いぶりを振り返り、アジアでの戦いの難しさを再確認した。

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 大会前、FIFAランクでは出場国で最上位となる17位だった日本は、優勝の大本命と見られていた。しかし、グループステージでイラク代表に1-2で敗れると、準々決勝でもイラン代表に1-2で敗れてベスト8で敗退となった。

 大会の開催地であるカタールにも足を運んでいた内田氏は「悔しかった。選手の時よりも外から見ている方が悔しいかもしれない」と言い、大会で見えた森保ジャパンの問題点を分析していった。

 イランはロングボールやロングスローを多用してきた。ロングスローについて安田氏が「ロングスローは最近、1つの戦術ですよね」と言うと、内田氏は「嫌だもん。ヘディングしにくいしね。距離感難しいから」と、その有効性と対応の難しさに触れた。

 そして、今回のアジアカップによって、今後のワールドカップ(W杯)予選などで対戦するアジア各国が、日本の攻略法を得たのではないかと内田氏は指摘した。「このアジアカップをやることで、アジアのレベルがパッと分かる。日本に対しては『蹴ればいいや』『放り込めばいいや』っていう戦い方がね、今後のアジアのW杯予選でされると、ちょっと厄介かな。面倒くさい予選になりそうだな。レベルを見てもイラクとイランに負けたけど、ウズベキスタンも強かったじゃないですか。バーレーンも。カタールも含めて中東の勢いを感じました。W杯出場の枠が増えるとはいえ、増えてラッキーだったのかなとちょっと思いましたね。今回」と、語った。

 2026年の北中米W杯は出場チーム数が32から48に拡大することで、アジアの枠も4.5から8.5に増える。1998年に初めてフランスW杯に出場してから、W杯出場を続けている日本は、連続出場記録を伸ばすことが期待されており、増枠によってW杯出場は確実視されていたが、内田氏はアジアのレベルアップに強い危機感を覚えたようだ。

 安田氏も「イラクもイランも、結構、前のFWのところで競り負けたり、起点を作られたりしたのはありますけど、クリアをもっと大きくするとか、めちゃくちゃ基本的なところ。前と後ろが離れていた印象もありました。セカンドボールへの反応とか。みんなわかっているとは思いますけど、基本的なところを見つめ直す」と、今回のアジアカップでの敗退を機に、足もとを見つめなおすことの重要性を説いた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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