ユベントスがU-20伊代表FWの獲得で合意 先に目を付けたミラン…中国人グループが「ノー」
ミランがアスコリFWオルソリーニを狙うも…ユベントスが割って入りすぐに契約
イタリア王者ユベントスが、アスコリからU-20イタリア代表FWリッカルド・オルソリーニの獲得で合意に達し、メディカルチェック後に正式契約を結ぶという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
オルソリーニに対して先に目を付けたのは、日本代表FW本田圭佑が所属するACミランだった。ミランは昨季終了後に中国人グループに株式99%を売却することで基本合意しているが、シルビオ・ベルルスコーニ会長の健康問題や中国サイドの問題が相次いで正式契約が延期され続けている。
そのため、夏の移籍市場、冬の移籍市場ともに苦しい台所事情での補強戦略を余儀なくされ、アドリアーノ・ガリアーニCEOが繰り返してきた移籍金ゼロ選手などの訳あり補強路線が継続されてきた。
そのガリアーニCEOが発見した格安かつ将来性のある選手がオルソリーニだったが、その獲得には待ったが掛かっていた。ミランの買収で合意している中国人グループが、無名の若手獲得に「ノー」を突き付けたからだ。
そのため、オルソリーニは宙に浮いた状態になった。そこにユベントスが割って入り、サッと契約をまとめたという。1997年生まれの若手FWは、ビッグクラブからのオファーに対してすぐに合意し、契約に至ったとしている。
ユベントスの前線はアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン、同代表FWパウロ・ディバラ、クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチといった面々がいるため、簡単に出場機会を得られるかは不透明だ。一方のミランは、オルソリーニの本職であるウイングの枚数不足に苦しんでいたため、状況的には出場に近かったと言えそうだ。
果たして、ミランの逃した魚はどの程度の大きさだったのか。そして、イタリアの若武者はユベントスで出場機会を得られるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images