今大会の決勝はカタール対ヨルダン

　カタールで開催されているアジアカップの決勝カードは、開催国カタールと伏兵ヨルダンとなった。日本、韓国、イラン、オーストラリアなど、いわゆるアジアの強豪国と言われる国が姿を消したなか、韓国メディアは「アジアに絶対的強者はいない」と伝えている。

　2019年大会の優勝国であるカタールは、今大会も決勝へ。韓国（1956、60年）、イラン（1968、72、76年）、サウジアラビア（1984、88年）、日本（2000、04年）に続き、大会2連覇を目指す。

　対するヨルダンは初の決勝進出。準々決勝では韓国相手に2-0の快勝を収め、強烈なインパクトを残した。

　韓国の総合ニュースサイト「news1」は、「アジアに絶対的強者はいない。優勝候補の韓国・日本に続き、イランまで脱落」と見出しを打ち、今大会の傾向について言及している。

「韓国、日本に続きイランまで脱落。アジアサッカーが平準化されたという主張が説得力を増すことになった。日本はFIFAランキング17位で、AFC（アジアサッカー連盟）加盟国の中で最も高い。さらに、欧州でプレーする選手20人が最終メンバーに名を連ね、優勝候補筆頭に挙げられた。しかし、日本はグループリーグ第2戦でイラクに1-2で敗れ、面目が潰れた。その後も不安を抱えた日本は、準々決勝でイランに1-2で逆転負けを喫し、敗退となった。鈴木彩艶が守ったゴールマウスの不安と森保監督の手腕不足が生んだ結果だ。2019年のアジアカップに続き、再びアジアの『伝統的な強豪』の韓国、日本、イランの優勝が消えた。毎回、アジアカップでは予想外の結果が出ている」

　ベスト8でイランに敗れた日本、さらに日本を破ったイランも準決勝でカタールに敗戦。フィジカルの強さに定評のあるオーストラリアもベスト8で韓国に敗れている。

　アジアのレベル自体が上がり、より争いが熾烈化していると言えるだろう。