チェルシー監督「頭にきている」 選手への批判報道を否定「都合よく言葉を切り取っている」
「選手が十分ではない」の発言は都合よく切り取られたと主張
イングランド1部チェルシーは、今シーズンも低迷している。プレミアリーグでは9勝4分10敗(11位)と負けが先行しており、来シーズンの欧州カップ戦の出場も厳しい状況だ。チームを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、「チェルシーの選手たちは、十分ではない」と語ったと報じられたが、これはメディアに都合よく切り取られたものだと反論した。英紙「メトロ」が伝えている。
ポチェッティーノ監督が率いるチェルシーは、2月4日に行われたプレミアリーグ第23節でウォルバーハンプトンと対戦したが、ホームで2-4の敗戦を喫した。試合中には結果や試合内容に不満を持つスタンドのファンから、ロマン・アブラモビッチ前オーナーやジョゼ・モウリーニョ元監督の名前がコールされる一幕もあった。
ポチェッティーノ監督の立場は危ういと見る向きも多いが、一部報道でアルゼンチン人監督は「選手が十分ではない」と発言したと伝えられた。しかし、ポチェッティーノ監督は、この発言の真意は違うものだと反論した。
「今、テレビやメディアを見ていると、この状況を利用して私の言葉を文脈から切り離して使おうとしている者がいる。その質問は試合後に聞かれたもので、『選手たちは4位以内、6位以内に入るのに十分な能力はあるか?』と問われたんだ。それに対して、私は『今日の私たちは十分ではなかった。その責任は私にある』と答えた。すると彼らは『マウリシオ・ポチェッティーノは選手が十分ではないと言った』と報じ始めたんだ。文脈から都合よく言葉を切り取っているんだ。あの試合で、私たちは十分ではなかった。その現実を隠したくはない」
さらにポチェッティーノ監督は、この報道を聞いた彼の妻にも釈明する羽目になったと明かした。
「注意してほしい。私たちが敗れたあと、何人かの人は、自分が伝えたいように伝えるために、私が口にしていないことまで書き立てる。それには少々、頭にきている。最も難しかったのは、妻に説明することだった。彼女は『なぜ選手たちは十分ではないなんて言ったの?』と聞いてきた。私は一度も、そんなことは言っていない。私がどうしたか分かるかい? 記者会見の映像を見せたんだ。これは冗談じゃない。私が生きている現実なんだ」
ピッチ内外で難しい時間を過ごしているポチェッティーノ監督。リーグカップではリバプールとの決勝まで勝ち上がっているが、悩める名門を立て直すことはできるだろうか。