アジア杯は「難しい大会」 4強敗退の韓国が見た厳しい現実「W杯で地位を高めるのは難しい」

韓国代表はヨルダン代表に敗れた【写真:ロイター】
韓国代表はヨルダン代表に敗れた【写真:ロイター】

韓国はベスト4でヨルダンに0-2黒星

 韓国代表は現地時間2月6日、アジアカップ準決勝でヨルダンに0-2で敗れ、ベスト4敗退となった。韓国メディアは、「アジアカップでも生き残れないなら、ワールドカップ(W杯)で韓国サッカーの地位を高めることはさらに難しい」と見解を述べている。

 グループリーグでは、バーレーンに次ぐ2位だった韓国は決勝トーナメント以降、サウジアラビア(1-1/PK4-2)、オーストラリア(延長戦2-1)と、優勝候補国をそれぞれ延長戦を戦って撃破。粘り強いサッカーは“ゾンビサッカー”と呼ばれ、勢いに乗って準決勝に挑んだ。

 しかし、ヨルダン戦は0-0で迎えた後半8分、FWムサ・アルタマリに先制点を許すと、同21分にはアルタマリの突破を許して2点のビハインドを背負う。反撃に出るも、ラスト15分を切って5バックに変更したヨルダンの牙城を崩せず、時間が経過。ここ2試合、終盤の粘りで勝利を手繰り寄せてきたがその再現ならず、伏兵ヨルダンに屈した。今大会で64年ぶりとなる優勝を目指したが、無念の4強敗退で夢破れた。

 韓国メディア「デイリアン」は「アジアトップクラスに挙げられていた日本(FIFAランキング17位)、イラン(同21位)、韓国(同23位)、オーストラリア(同25位)は優勝を争う舞台に上がれなかった。グループリーグ初戦から不安を抱えていた日本は、ベスト8でイランに敗れて早期敗退。ソン・フンミン、イ・ガンイン、キム・ミンジェら大型海外組に依存した韓国は、ベスト4でヨルダンに敗れた。オーストラリアはベスト8でクリンスマン号(韓国代表)のゾンビサッカーに一撃を受けて姿を消した」と、今大会のここまでについて触れた。

「アジアカップも今や本当にどこが勝つか分からない大会になった。かつては参加国の戦力差が大きかったが、今大会ではグループリーグでも“1強”と目されるほどの強豪はいない。難しい大会になりつつあるアジアカップでも生き残れないなら、W杯で韓国サッカーの地位を高めるのはさらに難しい」

 アジアサッカーの底上げを実感するとともに、世界と戦うためにはさらなるレベルアップが必要だと知らしめる大会になっていると言えそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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