なでしこJ、北朝鮮戦の開催地問題に前向き「北朝鮮での試合が一番大変と逆算すればポジティブ」
AFCが北朝鮮に対して中立地開催を提案
日本サッカー協会(JFA)は2月8日、パリ五輪アジア最終予選(2月24日、28日:北朝鮮戦)を戦うなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー22人を発表した。また会見の場で、アジアサッカー連盟(AFC)から北朝鮮に対して、アウェー戦の開催地に関して、中立地開催の提案があったと明かされ、佐々木則夫女子委員長は「実際に北朝鮮でのホームゲームが最も大変かと逆算すれば、中立地になればさまざまな案件がクリアになる」と見解を述べた。
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なでしこジャパンは、合計12チームが3チームずつ3組に分かれて総当たりで対戦したアジア2次予選(各組1位と、2位チームのうち成績最上位チーム、計4チームが最終予選に進出)でインド(7-0)、ウズベキスタン(2-0)、ベトナム(2-0)相手に3連勝を飾り、グループC首位で最終予選へ駒を進めた。
最終予選は北朝鮮とホーム(2月28日/東京・国立)&アウェー(24日/平壌)で対戦。勝者がパリ五輪本大会の出場権を手にする。
佐々木委員長は「日程の変更はない」としつつ、アウェーの北朝鮮戦に関して、AFCが北朝鮮に対して中立国での開催を提案したという。現段階では、なでしこジャパンとしては最終決定を待つ状況となる。
「実際に北朝鮮でのホームゲームが一番大変かと逆算すれば、中立地になれば我々としてはさまざまな案件がクリアになる。すべてをポジティブに捉え、結果につなげる方向へといきたい。決定するまでは相手のホームでやることもゼロではない。第3中立国でやれる可能性もあるんだなということで我々も構えている」
また、佐々木委員長は北朝鮮で開催される場合の難しさに関して、「これまで、現場のグラウンド状況、逆に言うと我々が視察すること自体ができない。AFCもいろいろな意味で、そういった普通のことができない状況があると。人工芝で非常に寒い、人工芝が凍っているのは非常に危険。そこでトレーニングするのもリスクがある。試合会場として、選手を守るところから考えればあまり安全ではない会場と気候。生活することについては、行く期間はそんなに長くない。ただ、健康面から考えれば普段とちょっと違った状況でやらないといけない。試合会場の環境、そこまで生活環境を考えると、今まで経験のない状況でやらないといけない」と語った。
(FOOTBALL ZONE編集部)