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韓国の「ゾンビサッカーを撃破」 敗因は指揮官の采配か…英指摘「当然の屈辱」
指揮官は「どうすれば防げたかをまるで把握していないように見えた」
カタールで開催されているアジアカップの準決勝が現地時間2月6日に行われ、韓国代表はヨルダン代表に0-2で敗れて決勝を前に大会を去ることになった。今大会、試合終盤に盛り返した韓国だったが、この試合では初めて完封負けを喫し、英メディア「The Athletic」は「ヨルダンがクリンスマン監督のゾンビサッカーを撃破」と報じた。
今大会の韓国代表は、ラウンド16のサウジアラビア戦で後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めて1-1に追いつき、PK戦の末に勝利。続く準々決勝のオーストラリア戦でも、後半のアディショナルタイムに同点ゴールを決めると、延長戦でFWソン・フンミンが直接フリーキックを決めて逆転勝利を収めた。これだけでなく、グループステージのヨルダン戦とマレーシア戦でも、後半のアディショナルタイムにゴールを挙げてきた。
そんな戦いぶりについて、「The Athletic」は「何度も何度も死の淵から蘇ったゾンビサッカー」と評し、「しかし、準決勝で再びヨルダンと対戦したが運は尽きていた。カタールでの0-2の敗戦は当然の屈辱だった」と伝えた。
また、ヨルダンの試合運びについて「ヨルダンは過去に韓国に勝ったことが一度もなかった。しかし、序盤から大会の優勝候補に対して、超攻撃的に仕掛け、執拗なプレスとカウンターによって、GKチョ・ヒョヌの守るゴールにシュートを浴びせ続け圧倒した。チョは非常に多くの好セーブを見せ、韓国のプレーヤー・オブ・ザ・マッチだった」と、評した。
さらにデータを用いて「ハーフタイムの時点で、韓国の4本に対してヨルダンは12本のシュートを打っていた。この韓国にはソン・フンミンとファン・ヒチャンというプレミアリーグの得点ランクで4位と7位の選手がいるだけでなく、パリ・サンジェルマン(PSG)の天才FWイ・ガンインもいた。だが、彼らはほぼ何もできなかった」とし、その責任について「古い4-4-2のシステムとソンのひらめきに頼った」ユルゲン・クリンスマン監督の采配にあるとした。
3-3で引き分けたグループステージのマレーシア戦後、笑顔を見せたことで批判されていたクリンスマン監督だが、記事では、この試合の後でもドイツ人監督が笑顔を見せていたと伝え、「それは良い表情ではなく、率直に言えば、目の前で起きたことに対して、どうすれば防げたかをまるで把握していないように見えた」と、指揮官の限界を伝えている。
日本でも準々決勝でイラン代表に敗れた森保一監督の責任を問う声が挙がったが、PSG、トッテナム、ウルブス、バイエルンといった欧州クラブの中心選手を抱えていた韓国でも、監督の去就が大きな話題となりそうだ。