アジアカップの準決勝でヨルダン代表と対戦し0-2で敗戦

　韓国代表は2月6日、カタールで開催されているアジアカップの準決勝でヨルダン代表と対戦し、0-2で敗れた。これにより第2回大会以来、64年ぶりとなる優勝の可能性が潰えた。エースのFWソン・フンミンは試合後に涙をこらえて謝罪したと韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」が報じている。

　ユルゲン・クリンスマン監督の率いる韓国は、グループEを1勝2分の2位で通過し、決勝トーナメント進出。ラウンド16ではサウジアラビアにPK戦の末で（1-1／PK4-2）、準々決勝ではオーストラリアに延長戦の末に2-1で勝利した。ここまで試合終盤の強さが際立った一方で、全試合で失点を許す脆さも見せていた。

　グループリーグでも対戦し、2-2と引き分けていたヨルダンと再戦した韓国だったが、この日はヨルダンに終始劣勢を強いられると、後半に2失点を喫して敗れた。

　敗戦後、呆然と立ち尽くしたソン・フンミンはインタビューに応じ「なんて言っていいのか、分からない。申し訳ない。選手たちは全力を尽くしました。それでも自分たちのミスで、試合がこのように終わってしまったことを申し訳なく思います。とても残念です」と、悔しがった。

　また、ファンへのメッセージを求められると「ありがとうございました。そして、ごめんなさい。深夜まで本当に素晴らしい応援をしてもらいましたが、期待されていたような良いパフォーマンスを見せることができなくて申し訳ない。この先の未来に、より良いサッカー選手に、より良いチームになれるように取り組みます。それが実現するために、より努力します。本当にすみません」と、何度も謝罪したという。

　記事では「インタビュー後、ソン・フンミンは涙をこらえていた」と報じられている。31歳のソン・フンミンには、キャリアのピークで迎える今回のアジアカップで韓国を優勝に導く活躍が期待されたが、ヨルダン戦は不発に終わり、大会を去ることとなった。