日本は「アジア杯を重視していたのか?」 8強敗退の現実、優勝への“渇望”の欠如を中国指摘
日本はイランに敗れてベスト8敗退
森保一監督率いる日本代表は、2月3日にカタールで開催されたアジアカップの準々決勝でイランと対戦。MF守田英正のゴールで先制したが、後半に守備が乱れ、同アディショナルタイムにPKで決勝点を奪われて1-2でベスト8敗退となった。
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今大会の優勝候補筆頭と謳われた日本の敗退に中国メディアの反響も大きい。中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー340万人を誇るジャーナリストの潘偉力(パン・ウェイリー)氏は、「日本はそもそもこのアジアカップを重視していたのだろうか?」と疑問を投げかける。
「森保一監督は負傷によりグループリーグでプレーできなかった三笘薫を招集したが、毎試合テストをしている印象だった。特に、攻撃陣は毎試合くじ引きで決めているかのようで、スター揃いの攻撃陣もコンビネーションはそこまでではなかった。また、選手たちもそこまでアジアカップ優勝への渇望を感じられず、早くクラブに戻りたかったのではないか。この大会を重視しないなら、東アジア選手権(E-1選手権)のように国内組だけで参加したほうがいいのではないか」
長らく日本代表やJリーグの試合を実況してきた星庭(シン・ティン)氏も「結局のところ、日本はそこまでアジアカップを重視していなかった。特にGKと両センターバック(CB)の問題は大きく、今後2年間で守備の問題を改善しなければならない」と指摘した。
中国国営放送「CCTV」で長年キャスター務めた黄健翔(ファン・ジャンシャン)氏は、「日本が敗れたイランとイラクは、ともに欧州並みのフィジカルを持つ。これは偶然ではなく、日本サッカーが苦手とするところだ」と、ほかのアジア諸国同様に、フィジカルの弱点を埋めるような、優れた選手の必要性を唱えた。
なお、日本対イラン戦では中国人主審の馬寧(マー・ニン)氏が笛を吹いた。現在、中国人主審でナンバーワンの呼び声高いマー・ニン氏のジャッジは、中国国内ではよく議論を呼ぶが、この試合においては軒並み「公平」だとする意見が多い。中国代表が低迷するなかで、「代表は早々に帰ったが、主審は最後まで残れそう」「彼はワールドカップ(W杯)のチケットを得られそうだ」とのコメントもあった。