日本代表サッカーの“失策”とは “課題”を海外指摘「不安定」「伊東が惜しまれるのは事実」
アジアカップ5試合すべてで失点
森保一監督の率いる日本代表は2月3日、アジアカップ準々決勝でイラン代表と対戦し1-2で敗れた。ベスト8敗退の結果を受けてブラジルメディアは「納得のいくサッカーはできなかった」と日本を評価している。
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5度目の大会タイトルを狙う日本は、前半28分にMF守田英正がドリブル突破から右足を振り抜き先制。1点リードのまま試合は進んだが、次第にハイボールを駆使したイランペースに日本側が飲み込まれていく。
後半10分にあっさりと守備網を崩され失点すると、同アディショナルタイムには自陣ペナルティーエリア内でDF板倉滉と冨安健洋がボールを見合う形に。最後は遅れて対応した板倉がPKを与えてしまい、これをMFアリレザ・ジャハンバクシュに決められて逆転を許した。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「不安定なパフォーマンス、不安定なディフェンス、三笘薫と伊東純也の境遇が、不本意な戦いを象徴する」と日本を総評。「5試合を戦い、いずれも納得のいくサッカーはできなかった」とすべての試合で失点を重ねた日本について厳しい見解を展開している。
「勝つために必要なものはすべて揃っていたにもかかわらず、後半に失点して敗退した」と、イラン戦を振り返り、後半10分の失点後「前半ですでにイエローカードを受けていた板倉は、さらに緊張と不安を募らせたようだった」とパフォーマンス低下に言及した。ちなみに採点(10点満点)では「2.0」と最低点を記録し「代表でのパフォーマンスとしては最悪だった」と酷評された。
森保監督の交代策についても「森保監督は、板倉が谷口彰悟や町田航基よりも上の絶対的なスタメンだと考えていたためか、板倉を交代させることを躊躇した。最後まで板倉を信頼していたのかもしれない」と采配についても触れている。
「アジアカップ3勝2敗。得点12、失点8。全試合で守備が乱れる日本の不安定な戦いぶりは、2026年ワールドカップ(W杯)という目標に向けてやるべきことがたくさんあることを示している」
また今大会では、日本の右サイドを支えるMF伊東純也が一部報道を受けてバーレーン戦後に離脱。怪我のためMF旗手怜央もサウジ戦でプレーできない状況に。同メディアは「後半に疲れを見せた堂安律に代わって、伊東純也を起用できなかったことが惜しまれるのは事実だ」と不在の影響も嘆いている。
記事では「おそらく今、日本の最大の課題は技術的なことよりも精神的なことだろう。親善試合だけでなく、有利な状況でいかに才能を発揮させるか。日本代表は、期待値が低いと良いプレーをし、期待値が高いと悪いプレーをするという傾向が続いている」とここまでの試合を含め報じていた。