フットサル日本代表、世界王者ポルトガルに前半4失点を喫して1-4で敗れる

世界王者ポルトガルに前半4失点を喫して1-4で敗れる【写真:Futsal X】
世界王者ポルトガルに前半4失点を喫して1-4で敗れる【写真:Futsal X】

前半は圧倒されて4失点を喫するも、後半は優勢に進めて平田が1ゴール

 ポルトガル遠征中のフットサル日本代表は現地時間2月3日、世界王者のフットサルポルトガル代表と国際親善試合の第1戦目を行った。スタンドには2012年のフットサルW杯にも出場した元サッカー日本代表FW三浦知良や今回の代表活動を負傷で辞退したFP逸見勝利ラファエルの姿もあった。

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 日本の先発はGKファビオ・フィウーザ、FP吉川智貴、FP堤優太、FP金澤空、FP清水和也の5選手。昨年12月にフットサルアルゼンチン代表とホームで2試合連続引き分けたフットサル日本代表にとって、2024年最初のゲームとなっている。

 日本は序盤、FPパニーやFPジッキーの個の突破からフィニッシュを打たれる場面もあったが、GKフィウーザの好守もあって無失点を保つ。前半4分には左サイドからポルトガルの守備を崩して清水がゴールを狙ったが、シュートはGKに止められた。

 前半5分には吉川が中盤でボールを失い、カウンターからピンチを迎えるが、ここもGKフィウーザがセーブ。その直後にも相手のファー詰めがクロスバーをたたく場面もあり、日本は苦戦を強いられた。

 日本はセカンドセットでFP石田健太郎、FP平田ネトアントニオマサノリ、スペイン1部バルセロナのFP原田快、そして3年ぶりに代表復帰したFP仁部屋和弘がピッチに立つ。しかし、そのセットで戦っていた7分、ジッキーのパスからFPディオゴ・サントスに先制点を決められてしまう。さらに前半8分には攻撃参加したGKフィウーザがシュートを放つと、これをGKエドゥにキャッチされる。エドゥはそこからパンとキックを放つと、これが日本ゴールに決まり、ポルトガルに点差を広げられてしまった。

 日本はタイムアウトを取って修正をはかる。前半12分には、左サイドからのパスを受けた平田がシュートを放ち、相手にブロックされたボールをFP新井裕生が詰めたが、GKエドゥに止められてしまった。逆に13分には敵陣からのロングカウンターで、FPブルーノ・ピントに右サイドを破られてゴールを決められ、0-3となってしまう。木暮監督はGKをフィウーザからGK黒本ギレルメに変更。しかし前半19分にはFKからジッキーに失点を許してしまい、前半だけで0-4と大差をつけられた。

 仕切り直しとなった後半、日本はボールを保持しながら好機を伺い、堤がシュートを放つが相手にブロックされて枠にボールを飛ばせない。同4分にも右サイドから平田が強烈なシュートを放ったが、後半から出場したGKアンドレ・コレイアに阻まれた。攻める日本は後半6分、平田が中央をドリブル突破してシュートを決めて1点を返した。

 この流れに乗りたい日本は、後半8分に右サイドのキックインから清水がゴールを狙ったが、GKに止められる。日本はボール回し、プレスと攻守に内容が改善するものの2点目を挙げられないまま時間が経過していった。

 独特なボールの受け方をするポルトガルのピヴォの対応に苦しむ場面もあったが、GK黒本の好セーブもあって、3点差のまま試合は推移していく。残り時間1分44秒で、ポルトガルのファウル数は5つとなる。ファウルを誘発して第2PKを得たい日本だったが、ポルトガルもさすがのゲームコントロールを見せた。日本は最後まで2点目を狙って攻めたが、このまま試合は終了。前半の4失点が大きく響き、世界王者ポルトガルに1-4で敗れた。両チームは5日にも親善試合の第2試合目を行うこととなっている。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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