名門ローマからJ参戦FW“新天地”で手応え 日本で「良い流れで来ている」と飛躍へ自信
浦和新加入のノルウェー代表FWソルバッケンが実戦で存在感
浦和レッズに新加入のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは、2月2日に沖縄県でのトレーニングキャンプ中に行われた名古屋グランパスとのトレーニングマッチに出場。ゴールに絡むプレーを見せ、「最初の試合としては良かった」と話した。
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ソルバッケンは昨年1月からイタリア・セリエAの名門ASローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場したあとにギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグでは3試合ノーゴールと不調だった。
オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。
同じノルウェー人のペア・マティアス・ヘグモ新監督が就任した浦和に合流して約10日だが、この日はDFマリウス・ホイブラーテンのサイドチェンジからソルバッケンが中央につなぎ、FWチアゴ・サンタナのヒールパスへ2列目から飛び出したMF伊藤敦樹が反応。伊藤が相手と競り合いながらボールを確保してGKと1対1になり先制点を決めた。
ソルバッケンは「すべてを改善できる。最初の試合としては良かったと思うけれど、今日、右サイドで作り上げたチャンス、結果だけではなく我々の右サイドはポテンシャルを感じた」と話した。
「リーグの準備として良い流れで来ている」と手応えを明かしたソルバッケンは、両サイドのウイングが主戦場になると見込まれ、「どっちでもプレーできる。僕にとっては同じことで、監督次第。ただし左にいる時のほうが直接的なプレーをするように感じる。右だともっとダイナミックにプレーするイメージ」と話す。
浦和はFW松尾佑介やFW前田直輝、MF大久保智明らのウイングプレーヤーが多彩なだけに、試合展開やコンディション次第で起用にバリエーションもありそう。どちらのサイドでプレーしても、Jリーグのピッチで破壊力あふれるプレーを見せてくれそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)