来季CL出場が絶望的なフンメルスに迫るマンU ドイツ代表DFの決断は?

チーム愛か、それともキャリアか

 マンチェスター・ユナイテッドが、来年1月にドルトムントのドイツ代表DFマッツ・フンメルスの獲得に乗り出す可能性が浮上していることを英地元紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。
 長きに渡ってフンメルス獲得を熱望してきたマンUだが、今季からキャプテンを担うドイツ代表DFは、ドルトムントに留まりたい意向を表明してきた。
 しかし、今季はまさかの大不振により、前半戦を降格圏の位置で折り返してしまった。そのため、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場は、ほぼ絶望的な状況に置かれている。
 その現状を受け、マンUは今冬でのフンメルス確保に動きだすと言われており、5000万ポンド(約93億円)の移籍金を準備していると伝えられている。
 ルイス・ファン・ハール監督は、守備陣の危機的な状況を打破するため、一刻も早くドイツ代表DFをオールド・トラッフォードへと引き入れたい思惑があるという。渦中のフンメルスも、敗戦を喫したブレーメン戦後に弱気な発言を残している。
「僕たちはここ数週間、ホームでは何とか良さを出すことができはじめている。しかし、アウェーでは全くと言っていいほどダメだ。今の僕たちの脆弱さは、自分でも信じられないよ」
 チームへの愛を明白にしてきた26歳のキャプテンだが、決して長くない選手生命を考慮した場合、CLに出場できないというのは大きな損失だ。マンUからの破格のオファーが届いた時、フンメルスに再び未来の選択を迫られる瞬間がやってくる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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