離脱した伊東の件についてコメント

　日本代表MF遠藤航が2月2日、カタール・ドーハで行われているアジアカップからの離脱が決定したMF伊東純也の件についてコメントした。

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　伊東を巡っては1月31日のバーレーン戦後の深夜、性加害と刑事告訴が報じられた件について協会を含めて会議が行われた。JFA側は事実関係の内容に当事者の主張が異なっていると理解したうえで「慎重な対応が求められる」と説明。その後、2月1日の伊東サイドが逆告訴。現地時間、午前中の練習中に1度離脱が決定した。

　しかしJFAは同日、「本日（2月1日）離脱しないことになりました」と訂正。離脱をいったん取りやめて、2日の会議で再検討するとしていた。キャプテンのMF遠藤航らほぼ全員から「ともに戦いたいという意見が多く出た」という背景があったという。

　専門家を交えて会議で再検討したうえで、JFAは伊東のアジアカップ離脱を改めて最終決定。「JFAとして総合的に判断した」と田嶋幸三会長が説明した。

　これら一連の流れを受けて遠藤主将が選手の思いを伝えた。

「選手してはもちろん疑惑でしかないというところで、一緒に戦いたいという思いを伝えた。二転三転したのは皆さんもわかっていると思うんですけど、そうやって二転三転するということは、いろいろな人がいろいろな思いを持って話し合いを進めていく中でそうなってしまったというところ」

「でも今はもうとにかく純也の思いを尊重するしかないと思うので、僕らは別にこのことがあったからといって別にチームがバラバラになることはないし、元々僕らの目標はアジアカップで優勝することというところで、そこはもうとにかく今回の件は別で、常にまとまったチームとして戦っているので、そこはやるべきことは変わらないのかなと思います」

　練習前に山本昌邦ナショナルチームダイレクターから説明があり、離脱の最終決定が知らされた。「もちろんチームとしては彼を失ってしまうのはすごく痛いとは思いますけど、でもそれを補うだけの選手たちはいると思いますし、さっきも言ったように僕らの目標は何も変わらない」。目指すべきはアジアの頂点。準々決勝イラン戦（3日）を前日に控えたなかで、改めて目標を確認した。