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イラクエース退場の謎解明 “芝生を食す仕草”…AFC公式見解「主審の正しい判断」
AFC公式見解「試合の再開を過度に遅らせた」
イラク代表は、1月29日のアジアカップの決勝トーナメント1回戦でヨルダン代表相手に2-3と競り負けた。劇的な逆転劇を許しての敗退となったなか、終盤に2枚目のイエローカードを受け退場になったエースFWへの判定の詳細が明らかとなっている。
1-1の同点で迎えた後半32分、フセインが一時勝ち越しのゴールを叩き込んだ。しかし、そのゴールセレブレーションでピッチ上に座って芝生をつまんで口に運ぶようなアクションを起こしたフセインに対し、イラン人主審のアリレザ・ファガニ氏が駆け寄ってイエローカードを提示。すでに1枚カードをもらっていたフセインが累積で退場処分となった。
アジアサッカー連盟(AFC)は後日「イラクの18番アイメン・フセイン選手に出した2枚目のイエローカードとそれに続くレッドカードについて、複数の問い合わせを受けている」と経緯を説明しつつ、「包括的な解釈と審判の判断の根拠を提供する」と2月2日に公式見解を出している。
■現場での判定
(1)1枚目の警告は前半アディショナルタイム3分(言動による異議)
(2)2枚目の警告は後半32分(試合の再開を過度に遅らせた:遅延行為)
(3)レッドカードはイラクの選手番号18番アイメン・フセインが2回目の警告を受ける反則を犯したため
■AFC説明/理由
(2)IFAB(国際サッカー連盟)の競技規則に則り、77分にイラクの選手番号18番アイメン・フセインに2枚目のイエローカードを出した決定は、競技規則12(反則と不正行為-懲罰)に基づくものである: 主審は再開を過度に遅らせた選手に警告しなければならない。
「アイメン・フセインは、75分にゴールを決めた後、試合の再開を過度に遅らせた。その祝賀の最中、主審はアイメン・フセインに3度強く警告し、最後に2枚目のイエローカードを提示した。この点で、アイメン・フセインに出された2回目の警告は、競技規則に従った主審の正しい判断である」
上記の説明をしたうえで「AFCは、ファン、メディア、関係者に対し、マッチオフィシャルが下した判定を尊重するよう強く促す」と主張している。
これを受けて韓国の総合ニュースサイト「news1」は「AFC公式発表…“芝生を食べた” フセインの退場の理由は試合遅延」と報道。「海外でも『草を食べるシーンに人種差別が含まれているのではないか』などと憶測を呼んだ件で、本当の警告理由は、彼が時間をセレブレーションにかけすぎたことだと判明した」と、公式見解が出たことで問題が終息に向かっていることを伝えていた。