MF伊東純也の離脱の可能性で激震、森保Jへの影響度 右サイドの「穴」はどうなる?【現地発】
2月3日には準々決勝でイランと対戦
森保一監督率いる日本代表は2月3日にカタール・ドーハで行われているアジアカップ準々決勝でベスト4を懸けてイランと対戦する。3大会ぶり5度目の優勝を目指す森保ジャパンにとって1日、激震が走った。日本サッカー協会(JFA)はMF伊東純也の離脱を発表。一転、保留としたがまだまだ決勝トーナメントを戦い抜くチームにとってどのような影響があるのか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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JFAは1日、伊東に関する一部報道について、報道されている事実関係の内容で当事者の主張が異なっていると理解。「慎重な対応が求められる」と考えているとして、JFAとしては、伊東本人の心身のコンディションを考慮した結果、2月1日付けでチームを離れることを決定した。ただ、その後一転して保留。離脱の可能性は残されているが、不透明となった。
伊東はこの日、ドーハ市内で行われている練習でピッチに姿を見せなかった。JFAからの発表ではコンディション調整のために宿舎で調整しているとされていたが、ほかに宿舎で調整していた1月31日バーレーン戦の先発組に加えて、南野拓実、守田英正、三笘薫とは別行動で顔を合わせていなかった。
伊東はグループリーグ第1戦ベトナム戦(4-2)、第2戦イラク戦(1-2)で先発出場。第3戦インドネシア戦(3-1)では途中出場して3点目のオウンゴールを誘発するパスを送った。
右サイドの中心として長らくチームを支えてきた伊東。今回の離脱によってチームに与える影響は少なくない。アジア杯制覇には必要な戦力であったことは確かだが、現在は森保ジャパンの層も厚くなっている。直近の2試合では伊東も先発を外れており、MF堂安律、MF久保建英、そして右サイドバックで急成長中のDF毎熊晟矢のトリオが連係を深めている。
ここに大会4ゴールの1トップ上田綺世を加えて、この2連勝中の計6ゴールすべて上田、毎熊、堂安、久保の4人で生み出したもの。この数字が残している結果を見ても右サイドの得点力は新たな生命線とも言える。
堂安は「途中から出てくるメンバーがえぐい。その信頼感。だからスタメンで出るメンバーは試合前から、60分、70分で(交代して)出てもいい気持ちでやるというのは、もうロッカーでみんな話している」と明かしていた。今大会の森保ジャパンは、1人1人が与えられた役割を全力で全うすることをテーマに掲げている。旗手怜央も負傷でイラン戦への出場が難しい。伊東や旗手の不在は確かに痛いが、全員が「やるべきことをやる」。そうすれば自然とカバーができる。自身のことに集中する。それができるチームだ。
誰かの「穴」は埋まらないかもしれない。でも、それでもいい。目の前のボールを必死に追った結果、きっと勝利が付いてきている。あと3試合、それを続けていくだけだ。