退場したイランエースFWの涙は「ロマンチック」 日本戦出場停止は「序列を混乱」と現地指摘

退場となりピッチに倒れるイランのメフディ・タレミ【写真:ロイター】
退場となりピッチに倒れるイランのメフディ・タレミ【写真:ロイター】

タレミはシリア戦で退場処分、日本戦は出場停止

 イラン代表は2月3日、アジアカップの準々決勝で日本代表と対戦する。優勝候補との重要な一戦だが、エースFWのメフディ・タレミは累積警告による出場停止でピッチに立つことができない。決勝トーナメント1回戦で退場処分となったあとの涙に注目が集まっている。

 イランは1月31日に行われた決勝トーナメント1回戦のシリア戦、前半34分にタレミのPKで先制するも、後半19分に同点に追いつかれた。

 再勝ち越しを目指して猛攻を仕掛けるなか、後半35分過ぎにペナルティーエリア内でボールを受けようとしたタレミが転倒したが、シミュレーションとしてタレミにイエローカードが提示された。さらに後半アディショナルタイム突入直後、カウンターを阻止しようとしたタレミが相手FWアラー・アルディン・ヤシン・ダリをファウルでストップしてしまい、2枚目のイエローカードで退場処分になった。

 目を潤ませ、ベンチでうなだれていたタレミ。チームは数的不利でも延長戦を耐え抜き、PK戦に持ち込んでPKスコア5-3でベスト8に駒を進めた。

 タレミは勝利後、チームメイトと喜びを分かち合いながら涙を流し、イラン紙「Armanmeli」は「勝利後のタレミの涙は、最もロマンチックなシーンの1つだった」と伝えた。

 もっとも、次戦の相手はFIFAランキングでアジア最高位(17位)の日本。タレミは累積警告による出場停止でピッチには立てない。英公共放送「BBC」ペルシャ版は「タレミは主審を欺いて(シミュレーションで)最初のイエローカードをもらい、ファウルが必要ないシーンで2枚目のイエローカード。シリア戦でチームを敗退させる危険にさらした」と言及。シリア戦では選手交代が上手く機能しておらず、エースも不在のため、「序列を混乱させる可能性がある」と指摘していた。

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