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「謝罪に追い込まれた」名将へ英国メディアも非難 解任を求める声も?「卑怯な監督だ」
試合後の会見で弁明も批判止まず
すでにアジアカップ敗退が決定したサウジアラビア代表だが、ロベルト・マンチーニ監督の“行動”への批判は欧州にまで広まっているようだ。1月30日、決勝トーナメント1回戦(決勝T)・韓国代表との一戦では名将が勝負の決着前にピッチを去る瞬間が捉えられている。
F組を2勝1分で首位通過したサウジアラビアは、E組2位の韓国と決勝T初戦で激突。前半を0-0で折り返した一戦は、後半開始33秒にサウジアラビアがFWアブドゥラ・ラディフのゴールで先制するも、同アディショナルタイム9分に韓国FWチョ・ギュソンが同点ゴール。土壇場で追い付き延長戦へ突入する。
延長前後半でスコアが動かず、勝負はPK戦に。サウジアラビアは3人目のMFサミ・アル・ナジェイ、4人目のMFアブドッラフマーン・ガリーブが連続で失敗し、PKスコア2-3で韓国優位となる。
韓国の4人目 FWファン・ヒチャンが決めれば終了というタイミングで、キック前にマンチーニ監督がベンチを退いてロッカーへと向かう通路を通っていく様子が国際映像にも映し出された。これが問題となって各国で取り上げられている。
試合後の会見で「試合が終わったと思っていたので謝罪したい」と弁明しているマンチーニ監督。だが、対戦した韓国の地元紙「世界日報」は「サウジアラビアサッカー協会の会長が真相究明に乗り出す意向を示した」と現地調査開始の可能性も報じている。またそれに続き、英紙「デイリー・ミラー」も「マンチーニ、衝撃的な無礼で謝罪に追い込まれる」と問題の行動に注目した。
記事では「マンチーニの行為はサウジアラビアのファンを激怒させ、多くの人々がイタリア人を非難した」と指摘しつつ、SNS上の声を紹介。「衝撃的」「とても卑劣で無礼」「責任を取らず、選手たちの味方にもならない卑怯な監督」といった非難のコメントを寄せているという。
こうした背景もあり「マンチーニは夏にサウジアラビア代表の監督に任命されたばかりだが、韓国戦での敗戦を早々に引き揚げたことですでに解任を求める声もある」と、指揮官のポジションも危ういことを同メディアは伝えている。
名クラブを率いてきた名将がアジアの地で批判にさらされるなか、欧州でもその輪は広がっているのかもしれない。