日本のベスト8対戦国はイランに決定! アジア杯16強でシリアと120分死闘、延長PK戦制す

イランが勝利し準々決勝で日本と対戦が決定【写真:ロイター】
イランが勝利し準々決勝で日本と対戦が決定【写真:ロイター】

決勝トーナメント1回戦でイラン代表とシリア代表が対戦

 アジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップは1月31日の決勝トーナメント1回戦でイラン代表とシリア代表が対戦。日本と準々決勝で対戦するチームを決める試合はPK戦の末にイランが勝ち抜けを決めた。

 イランはイタリア・セリエAの名門ASローマ所属のFWサルダル・アズムンとポルトガルの名門FCポルトのFWメフディ・タレミを擁する。GKアリレザ・ベイランバンドのスローイングはハーフウェーラインを軽く超えることでも知られる中東のタレント軍団。一方のシリアは、日本代表とワールドカップ(W杯)アジア2次予選で同組に入っていて、昨年11月の対戦では日本が5-0で勝利していた。

 立ち上がりからイランが攻め込む時間を作ったものの、シリアも集中した守備でゴールを許さずに進めた。ボールを圧倒的に保持するイランは、ペナルティーエリア内でタレミからアズムンへのラストパスが際どくズレるなど押し込んで進めた。そのなかで前半32分、ペナルティーエリア内でタレミが倒されてPKを獲得。これをタレミが自ら蹴り込んで、前半34分の先制ゴールになった。試合はこのまま1-0で前半を終了した。

 後半もイランペースで立ち上がり、後半7分にはアズムンが右サイドからシリアGKアフマド・マダニアと1対1になるもファインセーブで弾かれ、こぼれ球を押し込もうとしたシュートはシリアの守備陣が必死に戻ってブロックした。続く後半12分は、アズムンのラストパスにタレミが抜け出すもマダニアが距離を詰めてセーブ。イランの強力コンビに対してシリアはギリギリのところで守った。

 するとシリアは後半14分、最終ライン背後へのパスにFWパブロ・サバグが抜け出すと、ベイランバンドのタックルで倒された。ピッチ上では抜け出した時点でのプレーがオフサイドと判定されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のオフサイドチェックではオンサイドと判断され、あらためて接触プレーを主審がオンフィールドレビューで確認。そして、ベイランバンドのファウルとして、シリアにPKが与えられた。これをFWオマル・フリビンが蹴り込み、後半18分の同点ゴールになった

 その後の時間帯もイランが攻撃を仕掛け、後半35分にはFWアリ・ゴリザデが抜け出すも再びマダニアがファインセーブ。直後にはペナルティーエリア内でボールを受けようとしたタレミが転倒したが、シミュレーションとしてタレミがイエローカードを提示された。さらに後半アディショナルタイム突入直後、カウンターを阻止しようとしたタレミがファウルでストップしてしまい、2枚目のイエローカードで退場処分になった。試合はスコアが動かず、延長戦に突入した。

 延長戦では形勢逆転でシリアが10人のイランを押し込んで攻撃する形になった。しかしシリアはこの状態での攻撃の質には問題を抱え、大きなチャンスには至らず時間が流れてPK戦へともつれ込んだ。

 そしてPK戦ではイランの守護神ベイランバンドがシリアの2人目をストップ。先攻のイランは5人全員が決め、PK戦のスコア5-3で勝ち上がりを決定。2月3日に中2日で日本代表と準々決勝を戦うことが決まった。

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