地元紙が長友に厳しい評価 「特別な記憶に残るプレーはなし」

ラツィオ戦の採点は平均点以下

 インテルDF長友佑都は、21日のラツィオ戦で不慣れな左ウイングで先発した。このロベルト・マンチーニ監督の奇策の犠牲となり、イタリア地元紙から軒並みの厳しい評価を受けた。試合は2-2のドローに終わった。
 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は「5.5」点の評価だった。MVPは後半21分に強烈なゴールを決めたクロアチア代表MFマテオ・コバチッチの「7.5」点。最低点はコロンビア代表MFフレディ・グアリン、DFドド、ラノッキアの「5」点だった。
 採点は平均点だったが、2014年最終戦の寸評はやや手厳しいものだった。
「方向を変えられた力なきシュート、何回か素晴らしい意図のプレーもあった。初めは高い位置で、そして低い位置でプレーした。守備では最後の場面でクリアするプレーもあった。混乱があったが、彼はよくその混乱状態に入る」
 慣れないウイング起用の影響もあり、いいプレーと、悪い時間帯が混在する状況だったと分析されている。ボール奪取は5回。パス成功は45回だった。
 「コリエレ・デロ・スポルト」紙も長友に「5.5」点と平均的評価。MVPはコバチッチの「7.5」点。最低点はグアリンの「4」点だった。寸評では「攻撃的な3トップでは明らかに困惑していた。8分もたたないうちにディフェンスに戻した。攻撃では圧倒していたが、ミスも同様に多かった」と指摘し、わずか8分間でサイドバックに戻した指揮官の左ウイングでの起用方針に疑問の声を上げた。
 「トゥット・スポルト」紙は長友に5点をつけ、厳しい評価を与えている。
「3トップはひどい結末でスタートした。彼のいつものポジションでも、特別記憶に残るいいプレーはなかった」 
 最高点はコバチッチの「7」点。最低点はドドの「4」点。
 成績不良でワルテル・マッツァーリ前監督が更迭され、ロベルト・マンチーニ新監督が就任したインテルだが、2014年は11位という順位で折り返した。アジアカップで1月を不在とする長友だが、チームは巻き返しのために大型補強などの刷新に動く可能性も高い。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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