広島、キャンプ実戦で思わぬ苦戦 指揮官「2面性を見せた」と反省も…高い修正力を発揮
宮崎キャンプで大分トリニータとトレーニングマッチ実施
シーズン開幕に向けて宮崎でキャンプを行っているサンフレッチェ広島が、1月31日に大分トリニータとトレーニングマッチ(30分×4)を行った。
細雨が降るなか1本目にはベテランの青山敏弘も先発メンバーに名を連ねた。試合はミヒャエル・スキッベ監督が「チームの2面性を見せてしまった」と言ったように、最初の45分間(1本目30分+2本目15分)は自分たちが目指すサッカーを大分にやられてしまう。広島は前線からのプレスが上手くはまらず、逆に大分のタイトな守備に手を焼きペースを握ることができず先制点も奪われてしまう。
しかし、ここからが大崩れしない広島の真骨頂となる。高い修正力を発揮して、徐々に厳しいディフェンスで大分の動きを止めて試合を支配していく。2本目に同点弾をマークすると3本目の8分に加藤陸次樹、その2分後には小原基樹のゴールが生まれ、4本目の終了間際に井上愛簾がダメを押した。
これまで別メニューだった佐々木翔がプレーしたことをドイツ人指揮官は「キャプテンであるショウに関しては特に言うことがないくらい、彼は試合でもトレーニングでも見本となる選手」と全幅の信頼を置いている。
スキッベ体制も3年目を迎えチームとしての完成度も高まっている。広島が2024年シーズの主役となるチームの1つであることは間違いない。
(徳原隆元 / Takamoto Tokuhara)
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