- HOME
- 今日のピックアップ記事
- 劇的勝利の韓国、サウジの“時間稼ぎ”攻略を自負「中東特有の“ベッドサッカー”を打ち破った」
劇的勝利の韓国、サウジの“時間稼ぎ”攻略を自負「中東特有の“ベッドサッカー”を打ち破った」
1点ビハインドで苦しむなか、チョ・ギュソンが起死回生の劇的同点弾
韓国代表は1月30日、アジアカップの決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦。1点ビハインドから後半アディショナルタイム9分に同点に追い付くと、延長戦を経て迎えたPK戦を4-2と制してベスト8に駒を進めた。母国紙はサウジアラビアの“時間稼ぎ”を乗り越えての大逆転劇だったと伝えている。
前半を0-0で折り返した一戦は、後半開始33秒にサウジアラビアがFWアブドゥラ・ラディフのゴールで先制。韓国は1点ビハインドの苦しい状況に追い込まれた。
その後、韓国は後半9分にFWファン・ヒチャンを投入。さらに後半19分の交代で4バックにして前線の選手を増やし、FWソン・フンミンを本来の左アタッカーの位置に戻した。しかし、自分たちがボールを持って崩していく必要に迫られた韓国は攻撃の質を高めることができず、サウジアラビアの組織された守備の前にゴール前へなかなか入り込ませてもらえない時間が続いた。
サウジアラビアはラスト10分を前に興奮したロベルト・マンチーニ監督がイエローカードを受け、ラスト5分では韓国が猛攻。アディショナルタイムの表示10分が近づくなか、右サイドからのクロスをファーサイドで折り返すと最後は途中出場のFWチョ・ギュソンが頭で押し込んで同点に。最後の粘りで1-1に追いつき延長戦に持ち込んだ。
延長の前後半30分でも決着がつかず、試合はPK戦へ。韓国はGKチョ・ヒョヌが相手の3人目と4人目を連続ストップ。キッカーは4人が連続で決めて韓国が4-2でPK戦を制してベスト8入りを決めた。
韓国紙「朝鮮日報」は、「サウジアラビアは1-0とリードすると、『ベッドサッカー』を試みた」と言及。ベッドサッカーとは、選手がファウルを受けて転倒した時になかなか起き上がらない行為をまるでベッドの上にいるようだということから表現した言葉で、「韓国の選手の身体が触れただけでサウジアラビアの選手はピッチに座り込んだ。治療を理由に1~2分ずつ横になった。韓国の攻撃が激しくなると中東特有の『ベッドサッカー』はさらに激しくなった。しかし、韓国は後半アディショナルタイム、チョ・ギュソンのヘディングによるゴールで『ベッドサッカー』を打ち破った」と、サウジアラビアの牙城を崩した母国代表チームの粘りを称えていた。