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石井監督率いるタイが健闘も一歩及ばず ウズベキスタンが2-1勝利でアジア杯8強進出
後半20分にウズベキスタンが勝ち越し
アジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップは、1月30日に行われた決勝トーナメント1回戦でタイ代表とウズベキスタン代表が激突。北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFスパチョーク・サラチャートのゴールもあったものの、ウズベキスタンが2-1で勝利した。
タイは現役時代や指導者として鹿島アントラーズで活躍した石井正忠監督が昨年11月に就任。1月1日には日本代表と国際親善試合を行って大会入りし、グループリーグでは強豪サウジアラビアが入ったF組を1勝2分の勝ち点5で2位通過。3試合で無失点という堅守を見せている。一方のウズベキスタンはオーストラリア代表が入ったB組を2位通過してきた。
互角の立ち上がりから徐々にウズベキスタンの攻撃が増えていった前半は、タイがまとまりのある守備を見せながらも、相手FWジャロリディン・マシャリポフの際どいシュートをGKパティアット・カンマイがファインセーブでしのいだ場面もあった。ゴール前でファウルと判断されてもおかしくないプレーが出て、タイは苦しい時間を過ごした。
そうしたなかで前半37分、ウズベキスタンは左サイドの浅い位置からクロスを入れるとMFアジズベック・トルガンバエフが胸トラップから距離を詰めるGKの股下を抜く鮮やかなゴールで先制。1-0のリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
タイは今大会の初失点を喫して追いかける展開になった。石井監督は後半から北海道コンサドーレ札幌でプレーするMFスパチョーク・サラチャートら2人の交代を行い、シフトチェンジを図った。すると後半13分、中盤でのパス交換で前を向いたスパチョークはドリブルで前進。縦パスを出してリターンを受けると、約20メートルの右足ミドルをゴール右に蹴り込んでスコアを振り出しに戻した。
しかし後半20分、ウズベキスタンのFWアボスベク・ファイズラエフがゴール正面でボールを持つと、タイの守備陣が寄せの甘さを見せたスキに右足を振り抜いてゴール。再びウズベキスタンが1点リードに持ち込んだ。
ゴールが必要なタイだったが、後方に人数を掛けたブロックを形成して待ち構えたウズベキスタンを攻めあぐね、なかなかシュートレンジまでボールを運ぶことができなかった。このままウズベキスタンが2-1での逃げ切りに成功して8強入り。石井監督率いるタイはここで敗退となった。ウズベキスタンは準々決勝で開催国で前回王者のカタールと対戦する。