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サウジ×韓国は「どちらの“タイトル欠乏”が長引くか」 アジア杯16強屈指の好カードに海外注目
サウジはグループ1位、韓国はグループ2位で突破
カタールで開催されているアジアカップは、ベスト16の戦いが行われている。1月30日にはサウジアラビア代表と韓国代表がベスト8進出をかけて対戦。ベスト16屈指の好カードとされているが、同時にどちらかがこの段階で敗退することになる。サウジアラビアと韓国は、ともに過去にアジアカップ優勝を経験しているが、サウジアラビアの優勝は28年前、韓国は64年前となっている。ビッグマッチを前に、米スポーツ専門局「ESPN」は「どちらのタイトル欠乏が長引くか」を報じている。
韓国は第1回大会となる1956年大会、続く60年大会で連覇を果たしたが、それ以降は優勝できていない。一方のサウジアラビアは1984年、88年、96年と過去3度、優勝している。
記事では、「両チームとも、過去半世紀にわたりアジア大陸の強豪と広く知られてきただけに、これらの記録は不可解だ。両国ともに現在、行われているアジアカップに高い期待をもって臨んでいる。だが、どちらかは次の優勝が最短でも3年後になり、優勝への渇きが延期されることになる。彼らの運命はラウンド16という早い段階で終わることになる」と伝えた。
そして、この顔合わせになったことについて「どちらかが決勝ラウンドの初戦で帰国しなければいけない、組み合わせの運がない」と表現するとともに、「主に責められるべきは韓国だ。サウジアラビアはグループFの首位で終えるという期待通りの結果を残した。その結果、ラウンド16ではほかのグループ首位のチームとの対戦を避けられるという報酬が得られた。想定外だったのは、韓国がグループEの首位を逃したことだ。しかもバーレーンとの初戦でしっかりした勝利を挙げていたにもかかわらずだ」と、韓国が1勝2分けでグループ2位になったことを要因に挙げた。
韓国はグループ首位になっていれば、日本と対戦する可能性もあった。そのため、「最多4度の優勝を誇る日本も驚くべきことにグループステージを2位で終えており、韓国がグループEを首位通過していれば、魅力的ではあるが時期尚早な日韓戦が実現していた。彼らはその運命を避けたが、同じくらいに難しいグリーンファルコンズとの試合に臨むことになった」と、報じている。
韓国は守備に不安か
韓国の強みについて「韓国代表には欧州で活躍するFWソン・フンミン、MFイ・ガンイン、FWファン・ヒチャン、DFキム・ミンジェといった選手がいる」と報じ、両チームの守備面での比較を展開した。
「サウジアラビアにもAFC(アジアサッカー連盟)年間最優秀選手に輝いたFWサレム・アル・ドサリを擁している。しかし、ロベルト・マンチーニ監督は、この10年ほどチームのプレーメーカーを務めてきたサルマン・アル=ファラジュを招集しなかったため、攻撃面で輝かしい創造性を失っている。これによってグリーンファルコンズは、ここまでの大会で4得点しか挙げられていないが、守備面では強固になり、1失点しか喫していない。対照的に韓国は今大会最多の8得点を挙げているが、守備面では最多失点のベトナムと2点しか変わらない6失点を喫している」
そして、最後に「この2チームがどちらも最高の状態になかったという事実は、彼らが通常の状態に戻ることで、より面白味のあるスペクタクルな対戦になる可能性がある」と、好勝負を期待してまとめている。
(FOOTBALL ZONE編集部)