浦和新助っ人、J移籍に「もともと興味あった」 昨年7月に退団スウェーデン人は「友人」

浦和に新加入のサムエル・グスタフソン【写真:轡田哲朗】
浦和に新加入のサムエル・グスタフソン【写真:轡田哲朗】

スウェーデン代表MFグスタフソンがトレーニングキャンプの練習後に取材対応

 浦和レッズに今季加入したスウェーデン代表MFサムエル・グスタフソンは、1月30日に沖縄県でのトレーニングキャンプの練習後に取材対応し、「優しく受け入れてくれて、プロフェッショナルで野望も持っている。好ましい」とチームの印象を話した。

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 グスタフソンは2022年にスウェーデン代表にデビューして2試合に出場。クラブでは同国1部のヘッケンで4-3-3システムのアンカーと呼ばれる中央の位置をメインにプレーしてきた。そして、ヘッケンをリーグ優勝に導いたペア・マティアス・ヘグモ氏が今季に浦和の監督へ就任すると、その中核部を担っていたグスタフソンも浦和へと移籍した。

 ビザの関係や、娘の誕生もあり合流は28日から。この日はウォーミングアップから合流して、フルコートのゲーム形式を除くメニューには参加していた。その合流について「娘が生まれて、大きなイベントでした。去るのはきつかったけれども、浦和で素晴らしいスタートができていろいろと楽しみです。最初は個別でやっていたけれども、日に日に上げている状況ですね」と話している。

 ヘグモ監督の戦術を理解していることと同時に、昨年7月まで浦和でプレーした同じスウェーデン人のMFダヴィド・モーベルグを「友人」として、「来る前に話して、浦和の良い部分を教えてくれた。僕がここに来るための、強い理由にもなりましたね」と話す。ヘグモ監督の就任も理由になったと話すものの、そうした関係から「もともとマティアス(・ヘグモ)監督が来る前から浦和に行くことに興味はあった」のだという。

 浦和はヘグモ監督と2人のコーチングスタッフ、DFマリウス・ホイブラーテン、新加入FWオラ・ソルバッケンがノルウェー、昨季ベストイレブンのDFアレクサンダー・ショルツがデンマーク、そして昨季までのモーベルグと今季のグスタフソンがスウェーデンと、北欧からの選手たちが増えたが、選手間での情報交換も移籍実現には影響をしているようだ。

 穏やかな笑顔が印象的で、別メニューになっている際には練習参加しているユースチームの選手ともコミュニケーションを取りながらボールを蹴る姿も見せた。合流して数日だが浦和の環境については「素晴らしい印象ですね。優しく受け入れてくれて、プロフェッショナルで野望も持っている。好ましいですね。この環境で毎日、成長していきたい」と話した。

 日本でスタートしたキャンプでの生活は、前述のショルツやホイブラーテンら日本での生活経験のある選手たちからの助けを受けているとのこと。グスタフソンは「みんな日本の文化、食文化を理解するために助けてくれていますよ。もちろん日本の食文化は素晴らしいものがあるので、そこに慣れていきたい」と話す。

 モーベルグは「納豆大好き、愛してます」と話すほどハマり、ショルツも好んで食べるなど浦和の北欧勢の間では納豆が人気を博している。グスタフソンは「結果はお伝えします」と笑い、納豆チャレンジはこれからということだったが、シュールストレミングの国からやってきたアンカーに納豆はハマるのかどうか。コンディションを上げていくピッチ上のプレーと同時に、日本の生活に馴染むことも力を発揮するためには重要な要素だけに、キャンプ中の合流が実現したことは大きなプラスと言えそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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