新生・鹿島、トレーニングマッチで白星 柴崎岳が不在も…先発メンバーに「ブラボー」の声
宮崎キャンプで徳島ヴォルティスとトレーニングマッチ実施
宮崎でキャンプを張る鹿島アントラーズが1月30日に徳島ヴォルティスとトレーニングマッチ(45分×2、30分×1)を行った。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
チームの主力と期待される柴崎岳、松村優太が怪我のため別メニューとなるなか、先発メンバーに名を連ねたのはGK山田大樹、DF濃野公人、植田直通、関川郁万、須藤直輝、ボランチには知念慶と樋口雄太、MFギリェルメ・パレジ、仲間隼斗でトップ下に土居聖真、そしてFWが鈴木優磨の布陣となった。
試合は鹿島が開始から積極的な守備を見せて徳島に攻撃の形を作らせずペースを握る。相手守備網を突破するダイレクトプレーや局面を変えるロングパスを選手たちが見せると、今季から指揮を執るランコ・ポポヴィッチ監督から「ブラボー」の声が飛んだ。
激しい守備でボールを奪い、ダイレクトプレーで局面を打開したかと思えば、一気にゴール前にハイボールを上げて得点を目指す鹿島のサッカーには安定感があった。なにより1対1のボールの奪い合いの場面で激しくファイトし、チーム全体に力強さが漲っていた。
主導権を握った鹿島は1本目に鈴木がゴールを決める。しかし、終了間際に背番号40のエースが徳島の選手とのヘディングの争いで負傷し退場するアクシデントがあった。
メンバーはその鈴木に代わってFW垣田裕暉がピッチに立つ。2本目の開始からGKを梶川裕嗣に交代。途中から土居聖真→名古新太郎、ギリェルメ・パレジ→藤井智也、仲間隼斗→師岡柊生、濃野公人→須貝英大、続いて舩橋佑、津久井佳祐、徳田誉、大川佑梧、佐藤海宏の5人が一気に投入された。3本目にはパク・ウィジョンがGKのポジションに入った。
鹿島は2本目と3本目に徳田が得点。1失点を喫したものの3-1で勝利した。カテゴリーの違う相手との試合ということで、実力的に差があったことは確かだが、鹿島のチーム構築への道は順調に進んでいるという印象を受けた。
徳原隆元
とくはら・たかもと/1970年東京生まれ。22歳の時からブラジルサッカーを取材。現在も日本国内、海外で“サッカーのある場面”を撮影している。好きな選手はミッシェル・プラティニとパウロ・ロベルト・ファルカン。1980年代の単純にサッカーの上手い選手が当たり前のようにピッチで輝けた時代のサッカーが今も好き。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。