ミランがリストアップした強烈なライバル 本田の代役に各国代表出そろう
実力、実績も十分
ACミランが、今年1月にオーストラリアで行われるアジアカップで離脱する日本代表FW本田圭佑の代役に、広州恒大の元イタリア代表FWアレッサンドロ・ディアマンティらを獲得する可能性が高まった。イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が「ディアマンティ、ミランのアイデア。アジアカップに向かう本田の代役になるかもしれない」という見出しで報じている。
赤と黒の名門が背番号「10」の一時離脱に備え、補強の動きを強めている。
「ミランはもう一人のサイドの選手を獲得しようと考えている。ガリアーニCEOの夢はアレッシオ・チェルチの獲得だが、それはインテルのマンチーニの1番の獲得目標でもある。ディアマンティはあまり中国でのサッカーのフィーリングが合わず、イタリアに戻って来たがっているというニュースが入って来た」
アトレチコ・マドリードのイタリア代表FWチェルチは昨季、トリノで大活躍したレフティーに対し、左利きのアタッカーで3トップの右をこなせる実力者。開幕前にはミラン首脳陣も本田に代わる右ウイングの先発候補として獲得に乗り出したが、アトレチコとの争奪戦に敗れていた。そのチェルチだが、スペイン王者で出場機会を失い、移籍の可能性が浮上。インテルとミランが争奪戦を繰り広げている。
今年2月に名将マルチェロ・リッピ前監督に招聘され、中国強豪広州に移籍したディアマンティも獲得候補に挙げている。左利きで強烈なミドルシュートを放つなど、本田と同タイプでテクニックも高い。中国の環境に嫌気がさしている様子で、セリエA復帰願望が高まっている情報を、ミランも把握している。
さらには期限付き移籍でトルコ強豪ガラタサライで給料未払いとなっているマケドニア代表FWゴラン・パンデフ、オランダ代表MFウェズリー・スナイデルもリストアップ。来季以降の期待の若手として、エンポリMFシモーネ・ベルディを獲得する可能性もあるという。
チェルチ、ディアマンティ、スナイデル、パンデフ、いずれの選手もセリエAで高い実績を持ち、実力を誇る。この補強リストから1月の移籍市場での獲得が実現すれば、9戦連続でゴールから遠ざかっている本田にとっては、自らの代役以上に、ポジションを奪われかねない強烈なライバル出現となりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images