森保ジャパンが超異例のポジション別ミーティング開催 決勝Tに向けた真意は?【現地発】
名波コーチから開催が告げられた
森保一監督率いる日本代表は1月31日にカタール・ドーハで行われているアジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーン代表と対戦する。グループリーグ(GL)は2勝1敗の2位通過。3大会ぶり5度目の優勝を目指すなかで、“超異例”のポジション別ミーティングを実施した。その意図に迫る。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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GLが終わり、再スタートとなった1月26日の練習冒頭、いつも通り円陣でスタート。約7分間という長めの青空ミーティングのあと、名波浩コーチも前へ。そこで告げられたのがこの日に行うポジション別ミーティングの知らせだった。森保ジャパンでは超異例。アタッカー陣とディフェンス陣に分かれて行われたミーティングでは主に試合の振り返りで、シーンを分析しつつ、その意思を再確認したという。
FW上田綺世は「意図としては、アタッカー、ディフェンダーの中でプレーを一緒に見て、その選手の意図とかを話したかったんじゃないか、と。全員集めてそれをやるというのは、密度も含めて、ちょっと効率が悪いというのはあると思うので、アタッカーの中で話し合って、全体の意図を話し合うことだったのではないか」と、このミーティングが行われた理由を説明した。
GLは思うような結果ではなかった。第2戦のイラク戦では1-2とまさかの敗戦。だが、そこから軌道修正して目線を合わせてきた。それでも、アジアを戦い抜くうえで考えを共有しておくことは絶対に必要だ。
ボランチのMF佐野海舟は次のように話している。
「FW系のミーティングだったので、あまりボランチとしては……というところはありましたけど、FWがどう考えているのかだったり、そういう視点ですごく学べた。受け手を生かすのがボランチだと思っているので、それはとてもいいミーティングだったと思います」
上田も「僕が代表にいる時は(ポジション別は)初めて。アタッカー陣のイメージは共有できた」と振り返った。第3戦のインドネシア戦では上田の2ゴールで勝利となったが、一発勝負のここからは1つでも多くのゴールを奪い、上に上がっていく必要がある。DF板倉滉も「すごくポジティブなミーティングというか、いろんなシーンを見ながら、こういう時はどうしようかというディスカッションをしながら、共通認識は高めていけた」という。
約1か月という合宿期間はチームをさらにレベルアップさせるチャンス。森保ジャパンは試行錯誤しながら、1つの大きな目標へ向かっている。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)