- HOME
- 今日のピックアップ記事
- 韓国クリンスマン監督は「無責任」「更迭せよ」 笑顔の釈明に母国ファン怒り心頭
韓国クリンスマン監督は「無責任」「更迭せよ」 笑顔の釈明に母国ファン怒り心頭
グループE最終戦で格下マレーシアにまさかの引き分け
アジアカップは1月25日にグループリーグE組の最終戦を実施し、韓国代表はマレーシア代表との一戦に臨んだなか、FIFAランク130位の格下相手に大苦戦。土壇場で3-3のドローに追い付かれた末のE組2位通過になった。16強進出は果たしているものの、ユルゲン・クリンスマン監督への風当たりは母国内で強まっているようだ。
試合前の時点でグループ2位だった韓国は、すでにグループ敗退が決まっているマレーシアを相手に前半22分に先制。MFイ・ガンインの左コーナーキックからMFチョン・ウヨンが頭で枠内に飛ばした。これをGKが掻き出したかのように見えたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によりゴールラインをボールが完全に越えていることが確認され、1-0とリードした。
しかし、ここから思わぬ展開が待ち受けていた。まずは後半6分、自陣でのボールロストからマレーシアに同点ゴールを許すと、その直後にはペナルティーエリア内のクロスをキープしようとした瞬間に、韓国の選手が遅れて接触したとしてVARが介入。韓国のファウルが認められマレーシアにPKを決められて逆転される。
それでも後半38分、イ・ガンインの直接フリーキック弾が誘発した相手のオウンゴールで同点、同アディショナルタイムにはPKを獲得し、エースFWソン・フンミンが決めて3-2の再逆転で意地を見せる。首位ヨルダンがバーレーンに0-1で敗れたため首位通過かと思われた試合のラストプレーというタイミングでマレーシアが再び同点ゴールを奪って3-3で試合を終えた。
韓国メディアによると、代表チームが国際Aマッチで1試合3ゴール以上を許したのは、2022年のカタール・ワールドカップ16強・ブラジル戦(1-4)以来、約13か月ぶり。マレーシアを相手に勝利できなかったのは、1985年のメキシコ・ワールドカップアジア予選(0-1)以来39年ぶりの屈辱だという。
まさかの結果に、批判の矛先はクリンスマン監督にも向けられた。試合後の会見では会見場に現れた瞬間から笑顔を絶やさず、明るい表情を浮かべながらドロー決着を釈明。「首位突破が最優先だった」と説明も、まるで日韓戦の回避に満足しているのかのような態度が火に油を注いだ。
韓国紙「スポーツ朝鮮」は「状況の深刻さを全く知らない雰囲気だった」と断罪。格下マレーシアとの一戦で幸先良く先制したものの、脆弱な守備の隙を突かれて結果的に引き分けに持ち込まれた戦いぶりには「戦術に一貫性がなかった」と総評している。
記事に寄せられた母国ファンからのコメントには「無能で無責任」「サウジに大敗して解散し、監督更迭して(前ベトナム監督の)パク・ハンソ監督に交代せよ」といった辛辣な声が続々。記事では「最大の問題は、クリンスマン監督が事態の深刻さに気づいていないように見えることだ」と、16強を前に懸念が伝えられた。