「MOM候補間違いなし」 英記者がインドネシア戦先発11人を採点…上田に次ぐ最高点は?
堂安、上田のラインから2ゴールを奪う
森保一監督の率いる日本代表は1月24日、アジアカップ・グループリーグD組の最終節でインドネシア代表と対戦し3-1の勝利を収めた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。見事な連係で得点を演出したMF堂安律とFW上田綺世には高い評価が与えられている。
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日本代表・インドネシア戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■鈴木彩艶 5点
またしてもハンドリングのミスから失点につながった。今回は勝利の中で起きたミスだったが、彼のパフォーマンスが毎試合日本の失点に関わるようなら、このアジアカップでの出場も長くは続かないかもしれない。
<DF>
■毎熊晟矢 7点
菅原由勢に代わって出場。積極性と堅実な守備を見せ、適切なフルバックの位置が日本を改善させた。前へ出ていく脅威もあり、中村敬斗のシュートがポストを叩いた場面はアシストになっていたかもしれない。
■冨安健洋 6点
82分間ピッチに立つ間、問題はほとんどなく、安定したパフォーマンス。芝に顔を伏せて立ち上がるのに時間がかかる心配な場面もあったが、幸い問題はなかった。
■町田浩樹 6点
冨安のともにディフェンスラインを築き、堅実なパフォーマンス。インドネシアが試合の大半を自陣に引いて過ごしたため、試される場面はほとんどなかった。
■中山雄太 6点
左サイドでほとんど前線まで攻め上がることがほとんどない伊藤洋輝に代わって出場。チームに攻撃面での機動力をもたらした。旗手怜央や中村敬斗と上手く連係し、インドネシアのDFを苦しめた。
<MF/FW>
■遠藤航 6点
森保監督は守備的MFを1人にすることを選んだことで、中央のポジションを1人でコントロールした。前半の大半は相手のボールを奪い、試合をペースダウンさせた。何度か相手につかまり、イエローカードを受けた。
■旗手怜央 6点
久保建英との並び、8番の役割でダイナミズムをもたらす素晴らしいパフォーマンス。中山と中村とのいいコンビネーションで上手くバランスをとり、プレスも良かった。
■堂安律 7.5点
試合開始早々、上田綺世への見事なスルーパスがインドネシアの守備をこじ開けた。2点目にも関与し、このフライブルクの男がマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)の候補であることは間違いない。
■久保建英 7点
試合に完璧な影響を及ぼしたわけではなかったが、運動量が多く、勤勉なパフォーマンスだった。彼のエネルギーは常にアタッキングサードで攻撃に関わることを意味しており、イラク戦よりもはるかに改善されていた。
■中村敬斗 6点
今大会2点目となるはずだったシュートがポストに嫌われたが、十分に堅実な出来だった。周囲との連係は非常にいいが、三笘薫がフィットすればその代役となるだろう。
■上田綺世 8点
センターフォワードとして最高のオプションであることを証明。彼の2得点は、チームにおける価値の高さを強調した。そして、ゴールに背を向けながらプレーできるという点で、大迫勇也の後継者であることも証明した。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。