「中国サッカーの苦難」 未勝利無得点でアジア杯敗退を母国悲観「これが底なのか?」

2011年以来のアジア杯グループリーグ敗退となった中国代表【写真:ロイター】
2011年以来のアジア杯グループリーグ敗退となった中国代表【写真:ロイター】

中国は2分1敗で敗退が決定

 中国代表は1月22日に行われたアジアカップのグループリーグ第3戦で開催国カタールに0-1で敗れ、2分1敗のグループ3位に終わった。翌日にシリアが勝利したため、2011年大会以来のグループリーグ敗退が確定、中国国内でも悲観的な声が相次いでいる。

 第1戦のタジキスタン戦、続くレバノン戦でスコアレスドローに終わっていた中国。第3戦はカタールに後半21分に決勝点を奪われ、0-1で敗れた。

 グループリーグ3試合でノーゴール。決勝トーナメント進出の可能性は他組の結果次第となったが、3位通過での道も閉ざされ、大会敗退が決まった。

 エースのFW武磊(ウー・レイ)はカタール戦後のインタビューで、「他国は成長している一方で、我々は多くの問題を抱えているのは事実。みんなを失望させてしまった」とコメント。FW韋世豪(ウェイ・シーハオ)は「今や如何なる相手と対戦しても、もはや優位性はない。他国は成長しているけど、我々は止まったままだ」と嘆いた。

 上海の媒体で活躍するジャーナリストの姫宇陽(ジー・ユーヤン)氏は、「果たして、これが底なのだろうか?」と、さらなるレベル低下を危惧する。

 20年以上アジアサッカーを取材するジャーナリストの馬徳興(マー・デーシン)氏は、「このあと、(アレクサンダル・)ヤンコビッチ監督は辞任となるだろうが、中国サッカーを10年も20年も後退させた老人たちは何ごともなく居座っている。負ければ、また次の“犯人“を見つけるだろう。本当に中国サッカーを害する人たちが処罰を受けない。中国サッカーの苦難だ」と、怒りを交えながら嘆いた。

 目先の監督交代だけでなく、根本的な原因を解決せねば中国サッカーの低迷は続いてしまうかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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