遠藤不在…ライバルが示した“圧巻データ”を専門メディア絶賛「リバプールアンカーの未来」
遠藤と入れ替わりでマック・アリスターがアンカーに復帰
リバプールは現地時間1月21日のプレミアリーグ第21節でボーンマスと対戦し、4-0で勝利を収めた。日本代表MF遠藤航、エジプト代表FWモハメド・サラーを欠いての一戦で快勝を見せたなか、アンカーを務めたアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが示したパフォーマンスに「マック・アリスターはリバプールの6番の役割(アンカー)の未来であると証明」と専門メディアが注目している。
遠藤はアジアカップ、サラーはアフリカ・ネーションズカップ参戦のため、前節ニューカッスル戦を最後にチームを離脱。攻守のキーマンを欠いたなかで迎えたボーンマス戦は、前半はゴールネットを揺らすことができなかったものの、後半にはFWダルウィン・ヌニェス、FWディオゴ・ジョタの2得点で4-0と快勝した。
そんななか、リバプール専門メディア「THIS IS ANFIELD」は、遠藤と入れ替わる形で長期離脱から復帰したマック・アリスターのパフォーマンスに対し、「マック・アリスターはリバプールの6番の役割(アンカー)の未来であると証明」と見出しを打ち、「初期の疑念を払拭し、リバプールでのポジションに上手く適応しつつある」と称賛を送っている。
ブライトン時代は2列目を主戦場としてきたアリスターだが、新天地のリバプールではアンカーのタスクを託された。攻撃面では見事な違いを生み出す一方、守備面では本職ではないこともあり脆弱さを露呈する場面も目立ち、イングランド国内でもアンカー起用を疑問視する声が少なくなかった。
第15節シェフィールド・ユナイテッドで負傷交代して以降、長期離脱を強いられることになったが、その間に遠藤が頭角を現し、アンカーで傑出したパフォーマンスを披露。12月には日本人初となるリバプールでのクラブ月間最優秀選手に選出される快挙を達成した。立場を確立しつつあるなかでアジアカップ参戦に向け、チームからの離脱を余儀なくされたが、そのタイミングでマック・アリスターも負傷離脱からの復帰を果たし、アンカーの座に戻ってきた。
課題の守備面も改善の兆し「疑念を払拭」
遠藤が輝かしいプレーを継続していただけに、マック・アリスターに向けられる重圧も一段と増していたなか、ボーンマス戦では攻守にわたり圧巻の存在感を示した。記事では「ボーンマス戦の出来や直近の好調ぶりを考慮すると、アンカーで大成功を収める可能性が高いだろう。ボール保持時のクオリティーに疑念の余地はなく、深い位置でのシュートやアシストこそ減ったものの、ポゼッション時の輝きを強調している」と、復帰後のアンカーとしての存在感を絶賛していた。
また、移籍後のデータについても「オープンプレーにおけるゴール創出アクションが90分あたり0.45を叩き出し、危険なエリアにボールを供給する能力も、ファイナルサードへのパスが平均5.14本という数字が物語っている。守備への疑念についてはどうか? タックルとインターセプトが平均4.61回で、プレミアリーグの全MFのなかで上位8%に入る。さらに、平均2.34回のブロック数は上位わずか2%に入る成績だ」と、守備面における働きぶりもトップレベルであると指摘している。
日本が順調にアジアカップを勝ち進むことになれば、遠藤がリバプールに帰還するのは2月中旬になるが、さらなる激化を見せるアンカーのポジション争いに挑むことになりそうだ。