アジア杯・首位突破のオーストラリア、地元紙が指摘「面白くなかった」ワケ

オーストラリア代表がウズベキスタン代表に勝利【写真:ロイター】
オーストラリア代表がウズベキスタン代表に勝利【写真:ロイター】

豪州代表FWデュークは怪我で欠場

 アジアの代表チームナンバーワンを決めるアジアカップは、1月23日にグループステージのB組最終戦が行われ、オーストラリアとウズベキスタンが1-1で引き分けて両者の突破が決まった。しかし、オーストラリア地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」はこの試合を「面白くなかった」と一刀両断した。

 2連勝の優勝候補オーストラリアと1勝1分のウズベキスタンの対戦となり、オーストラリアは決勝トーナメント進出が決まった状態でのスタートになった。試合は日本人レフェリーの荒木友輔氏以下、主審と副審が日本人のセットになった。

 試合は前半40分、オーストラリアが左サイドから攻撃したところでスライディングを仕掛けたウズベキスタンのMFオディロン・ハムロベコフの腕にボールが当たったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビューの末に荒木レフェリーはPKと判定し、これをオーストラリアのFWマーティン・ボイルが蹴り込んでの先制点が決まった。

 一方のウズベキスタンは後半33分、左サイドを切り崩して上がったクロスをゴール正面からFWアジズベック・トルガンバエフが打点の高いヘディングで叩いて同点ゴール。これで引き分ければ両者が突破に対して完全な安全圏に入ったことで試合のペースは落ちて、このまま1-1の引き分けで終了した。この結果、オーストラリアが勝ち点7で首位、ウズベキスタンが2位でこのグループを突破。オーストラリアの決勝トーナメント初戦は3位通過の4チームいずれかになった。

「ヘラルド」紙は「両チームともシュート8本で枠内は1本、ポゼッションは互角だった。ウズベキスタンは堅実に守ったが、シリア戦とインド戦よりもボールを持たれた。少し動きが足りなかった。タッチ数が多く、創造性は欠いた。確かに5人を代えたゲームだったが(ミッチェル・)デュークが怪我で出場していない中、ブルーノ・フォルナローリが16強で起用されたらどんなプレーをするか見てみたい」と、チームの試合内容に苦言。そして、その見出しは「面白くなかった」という一刀両断だった。

 また、16強を見据えて「3位チームのいずれかと対戦することは表向き、あまり強くないチームと当たることを意味する。しかし、そうなれば延長戦やPK戦に持ち込もうとゴール前にバスを並べるだろう。グループ首位通過、無敗のチームに文句を言うのは難しいが、日本や韓国も世界に火をつけるようなプレーをしたわけではない。結局のところ、誰にも分からないのだ」と、楽観視をしなかった。

 A組では前回優勝の開催国カタール、B組は2015年大会優勝のオーストラリアといったタイトル経験国が勝ち上がったが、前回から24チームに拡大されたアジアカップはどのグループも想像以上の混戦模様となっている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング