森保J、勝って決勝T決められるか 帰化選手に欧州でプレー…インドネシアも侮れない相手【現地発】
引き分け以上で2位通過が決定
森保一監督率いる日本代表は1月24にアジアカップ・グループリーグ第3戦インドネシア戦で2位通過を懸けて対戦する。1勝1敗で迎える再スタートの一戦ではMF三笘薫の3試合連続ベンチ外が確実。三笘不在のなかで、森保ジャパンは大会2勝目を目指す。対戦するインドネシアはどのようなチームなのだろうか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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苦しかったイラク戦から中4日で迎えるインドネシア戦。インドネシアはカタールへの出稼ぎ労働者が多く、再び“アウェー”が予想される。インドネシアのサッカー熱は高まってきており、率いるのは日本と因縁のある韓国のシン・テヨン監督。かつてリオ五輪代表やロシア・ワールドカップ(W杯)時の韓国代表の指揮を執り、2016年にドーハで行われたリオ五輪最終予選では決勝で手倉森ジャパンと対戦。FW浅野拓磨に2ゴールを決められ、逆転負けを喫したこともある。そんなインドネシア戦では勝って、決勝トーナメントにつなげたい。
東南アジアのサッカーも日々進化している。FIFAランクこそ日本の17位に対して146位と格下のインドネシア。だが、近年欧州からの帰化選手が増えている。最終ラインにはスペイン系のDFジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タクジム/マレーシア)や、イングランド1部ウォルバーハンプトンの下部組織であるU-21に所属する20歳のDFジャスティン・ウブネル。ウブネルはオランダ出身の帰化選手で、トップ出場は果たしていないものの、U-21リーグの「プレミアリーグ2」で10試合4ゴールを挙げている。
ベルギー生まれでベルギー1部メヘレン所属のサンディ・ウォルシュ、オランダ出身のMFアイバル・ジェンナーは同国1部ユトレヒトでプレー。FWラファエル・ウィリアム・ストライクはオランダ2部ADOデンハーグに所属しており、インドネシア出身でもMFマルセリーノ・フェルディナンは欧州でプレーするなど多彩にわたる。
欧州を拠点にしている選手も多く、帰化させて強化を図る。また、シン・テヨン監督は「日本のサッカーをだれよりも知っているのは私だ」と、息巻いており「私は明日の日本戦に向けて、(日本を倒したイラクとは)違うメソッドで臨む。日本戦に向けた準備は(イラクと)違う取り組みで準備をしている」と、打倒日本に自信を持つ。
すでに1勝しており、日本に勝てば自力での決勝トーナメント進出を決められる。今、森保ジャパンが相手に“隙”を見せることはないだろうが、インドネシアも決して侮れない相手だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)