今アジアカップは「西高東低」 中東勢の勢いに海外メディア注目「偶然ではない」

開催国カタールなど中東勢の活躍が目立つ今大会のアジア杯【写真:ロイター】
開催国カタールなど中東勢の活躍が目立つ今大会のアジア杯【写真:ロイター】

カタールやイラクなどが好成績

 カタールで開催されているアジアカップはグループリーグ第3戦に突入し、決勝トーナメント進出や敗退国が決まり始めている。中国国営放送「CCTV」は「今回のアジアカップは『西高東低』の傾向にあるようだ」と注目している。

 大会初戦でフィリップ・トルシエ監督率いるベトナムに苦戦しながらも4-2で勝利した日本だったが、続く第2戦でイラクに1-2で敗戦。グループ首位通過の可能性は消滅し、第3戦インドネシア戦で勝利すれば自動的に決勝トーナメント進出、引き分け以下でもベスト16入りの可能性は残る状況だ。

 韓国は初戦でバーレーンに3-1と勝利し、第2戦でヨルダンと2-2の引き分け。グループEは勝ち点4で韓国とヨルダンが並び、得失点差でヨルダンが1位、韓国が2位という状況だ。

 1月23日の時点でA組カタール、C組イラン、D組イラク、E組ヨルダン、F組サウジアラビアと6グループ中5つで中東国が首位。開催国カタールは3連勝、イラクは日本を抑えてグループD首位通過を決めている。

 中国国営放送「CCTV」は「日本、韓国など東アジアの強豪を囲い込む」と言及。「西アジアの国々は日本や韓国ほどスター選手が揃っているわけではないが、選手の個人技や総合的なコンビネーションは決して劣っていない。韓国を苦しめたヨルダンを例に挙げれば、メンバー26人のうち半分がヨーロッパのクラブでプレーしている。強力な選手を多数擁するヨルダンが、韓国の守備の隙を突けたのは偶然ではない」として、今大会のある傾向に触れている。

「今回のアジアカップのグループリーグはまだ終わっていないが、『西高東低』の傾向にあるようだ。実際に東アジアの国と西アジアの国が対戦すると、試合会場は西アジアのホームの雰囲気になることがほとんどだ。例えば、グループDの日本対イラク戦では、3万8000人以上の観客がドーハ・エデュケーション・シティ・スタジアムに押し寄せた。試合中、イラクのファンの歓声は日本のファンの声援を完全にかき消した。韓国対ヨルダンの試合でも同じようなことが起こった。東アジアと西アジアの勢力争いは、アジアカップを通じてますます熾烈になるだろう」

 開催国カタールやイラクら中東勢が今大会で旋風を起こしているのは間違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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