森保監督、鈴木彩艶への差別発言には「断固として抗議したい」 強く非難「我々の大切な選手」【現地発】
公式会見に出席
日本代表を率いる森保一監督は1月23日、アジアカップ・グループリーグ第3戦インドネシア戦に向けて公式会見に出席した。日本代表GK鈴木彩艶が前日22日に差別発言を受けたと発言したことについて言及。指揮官は「人権侵害の言葉、差別的な言葉を向けられた人には断固として抗議したい」と話した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
鈴木はイラク戦では前半5分、日本は右サイドを崩されると、中央へのクロスをパンチングで弾く。この流れたボールをFWアイメン・フセインにヘディングで押し込まれて失点した。しかし、この前に右サイドの軽すぎた守備が問題であり、最終ラインを含めて反省すべき点。だが、分かりやすいポジションでもある鈴木へ批判が集中していた。そのなかで前日の22日の取材対応で、次に前を向きながらも「差別的な発言」を受けたことを明かしていた。
これに対して森保監督が言及した。
「人権を侵害するということはあってはいけないことだと思っています。世界の多種多様な文化、人種、価値観等々お互いが尊重して共存共栄していくことが大切だと思いますし、フットボールという1つの競技で国と国がつながる、人と人がつながる、1つのフットボールという共通言語でいろんな価値観を認め、みんながつながれるということを活動を通して、試合を通していろんな方々に伝えていければと思っています。そして我々の大切な選手である鈴木彩艶に人権侵害の言葉、差別的な言葉を向けられた人には断固として抗議したいと思いますし、彩艶についてはストレスや傷ついている部分があればチームで全力でサポートして、彼が少しでも穏やかに生活して思い切ってサッカーに集中できる環境を作っていきたい」
チームのトップとして絶対に許さない姿勢を見せ、強く非難した。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)