アジア杯でのパフォーマンスに一部から心ない声

　アジアカップに参戦中の日本代表GK鈴木彩艶（シント＝トロイデン）に対する批判的な声がSNSを通じて集中していることが明らかになったなか、J1浦和レッズGK西川周作が自身のX（旧ツイッター）を更新。かつて切磋琢磨した後輩に対する温かなメッセージを綴り、大きな反響を呼んでいる。

　鈴木はアジアカップ・グループリーグ第1戦ベトナム戦（4-2）、第2戦イラク戦（1-2）で先発出場。失点に関与したプレーに一部から心ない声が上がったなか、22日の練習後には自身のSNSを通じて厳しい言葉が届いたことを明かし、「差別的な発言は控えていただきたい」と訴えた。

　浦和の下部組織からトップ昇格し、現在はベルギー1部シント＝トロイデンに期限付き移籍する21歳の鈴木が置かれた状況を見て、ベテラン西川が擁護。「GKチームで応援しているよ。大丈夫 GKにしかわからない事たっくさんある」とXのポストに綴った。

「そして俺たちには共有してきた解決方法がある。だから落ち着いていられるね 勇敢であれ!! 頑張れ!! ザイオン!! そしていつも通り楽しんでね」と続け、批判に晒された後輩守護神への信頼を強調。投稿には2人のほか、浦和GKコーチ陣らも収まったACL（AFCチャンピオンズリーグ）優勝時の1枚も添えた。

　この発信が大きな反響を呼び、SNS上ではファンから「西川の人間性、本当に素敵」「先輩からの最高の励まし」「胸が熱くなった」などと賛辞が続々。学生時代にGK経験者で、鈴木への批判に反論していたお笑いコンビ「EXIT」のりんたろー。も「えぐいー！！　ピッチでのその素晴らしいプレーも去ることながら、この人間性！」と感嘆の声を上げていた。