森保ジャパン、GL突破へインドネシア戦“推奨スタメン”考察 久保と組むべき2列目は?【現地発】
インドネシア戦のベスト布陣に迫る
日本代表は1月21日、アジアカップ・グループリーグ第3戦インドネシア戦に向けての練習で冒頭15分を公開した。1勝1敗で臨む一戦。すでに首位通過は消滅し、引き分け以上で2位突破が決まる。第1戦ベトナム戦(4-2)、第2戦イラク戦(1-2)では本来の姿を取り戻していない森保ジャパンは、第3戦どのようなメンバーで臨むべきだろうか。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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苦しかったイラク戦から中4日で迎えるインドネシア戦。インドネシアはカタールへの出稼ぎ労働者が多く、再び“アウェー”が予想される。インドネシアのサッカー熱は高まってきており、率いるのは日本と因縁のある韓国のシン・テヨン監督。かつてリオ五輪代表やロシア・ワールドカップ(W杯)時の韓国代表の指揮を執り、2016年にドーハで行われたリオ五輪最終予選では決勝で手倉森ジャパンと対戦。FW浅野拓磨に2ゴールを決められ、逆転負けを喫したこともある。
インドネシア戦では勝って、決勝トーナメントにつなげたい。まず1トップは上田綺世。今大会、初先発で2列目とのいい連係を築き、上田が収めつつ厚みのある攻撃に期待したい。その2列目は右から堂安律、トップ下に久保建英、左サイドは中村敬斗。昨年10月のトルコ戦で起用された3人で、イラク戦では南野拓実を左サイドに置くなど、第2次政権で試したことのない形で先発して攻撃が停滞した。トルコ戦では久保と中村の関係からゴールが生まれるなど、相性の良さは証明済み。久保と堂安の共存も決勝トーナメントに向けて、さらに強化を図りたい。
ボランチは遠藤航の相棒に佐野海舟を起用したい。ボール奪取を得意としながらも自由に動きながら前への推進力もある。森保ジャパンの“秘密兵器”として活躍を見てみたいところ。最終ラインは右サイドバック(SB)に毎熊晟矢、センターバックは板倉滉と冨安健洋、左サイドバックは中山雄太。右SBの菅原由勢は連続起用でコンディションを高めたいが、イエローカードを1枚持っており、温存が濃厚か。冨安は先発からの起用で、一発勝負でも強固な最終ラインを作り上げておきたい。
最後にGKは鈴木彩艶。この2戦、本人も反省を口にしていた。もちろん1人のせいではないが、いいイメージをつけて決勝トーナメントに臨むべき。冨安、板倉を中心に最終ラインと連係を取りながら、無失点を目指してほしい。