アジア杯で120万人利用の“日本製”「大成功」 海外メディア脚光「スムーズで快適」

日本製品がアジアカップの裏側で大活躍(写真はイメージです)【写真:ロイター】
日本製品がアジアカップの裏側で大活躍(写真はイメージです)【写真:ロイター】

熱戦展開中のカタールで、ファンの輸送サポート

 カタールで行われているアジアカップは、1月12日の大会幕開けから1週間余りが経過。参加24か国による熱戦が繰り広げられるなか、海外メディアは大会運営が順調に進んでいる事実に脚光を当て、“日本発”の輸送手段が重要な役割を果たしていることを強調している。

 中東カタールで連日熱戦が展開されている18回目のアジアカップには、24か国が参加。各国が6つの組に分かれてグループリーグを戦い、上位2チームと3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメントに進出する。現在はグループリーグが進行中で、決勝は2月10日に行われる。

 2022年にワールドカップ(W杯)が開催されたカタールには、今大会に合わせて各国のファンが多数集結。そんななか、エジプトメディア「nafeza2world」は、大会組織委員会の運輸・物流業務担当ファイサル・アル・ムフタ氏の言葉とともに、ファンの輸送にまつわる運営が順調に進んでいる状況を伝えている。

 スタジアムに向かうファンの輸送手段を担っている1つが「ドーハメトロ」。無人運転で運用されているこの地下鉄はカタールW杯に向けて日本企業が製造したもので、快適な乗り心地とスムーズな輸送が実現されたことから、W杯期間中には現地ファンから賛辞が寄せられた。

 地下鉄はアジアカップでも活躍中。「nafeza2world」はトラムサービスと合わせて「ファンが1日に複数の試合を観戦できるようになり、1か所に滞在してスタジアムに簡単に行くことができるようになった」と輸送力を伝え、「スムーズで快適な移動手段を提供することが重要」という目論見どおりに事は進んでいるようだ。

 このドーハメトロやトラムのほか、バスも順調に運用。記事では「関係者は大会成功の要因として、輸送業務が事前に定められた計画に従って進んでいることを指摘し、同時に最初の4日間で見られた大成功を称賛した」とも報じている。

 現地カタール紙「al-sharq」によると、グループリーグ第1節終了までの期間で、ドーハメトロは約120万人超のファンが利用。W杯で成功実績を収めた“日本発”の地下鉄は、大会運営に大いに役立っている。

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